WBA世界スーパーフライ級10位の健文トーレス(TMK)=15勝(10KO)5敗=選手が、WBA世界同級暫定王者デビッド・ヒメネス(コスタリカ)=17勝(11KO)1敗=の持つ王座に挑戦するタイトル戦が、7月20日(日本時間+3時間)にキリギスタン、ビシュケクのビシュケク・アリーナで開催される事が決定。

元WBC世界ライトフライ級王者ヘルマン・トーレス(メキシコ→協栄)を父に持つ37歳のトーレス選手は、幼少期に東京・後楽園ホールで見事なシャドー・ボクシングを披露し将来を嘱望されたが、タクシー強盗などで刑務所に2度、計11年間収監されるなどして回り道。

しかし、昨年5月10日にフィリピン・パサイシティのミダス・ホテル&カジノで、WBO世界バンタム級1位にランクされていたレイマート・ガバリョ(フィリピン)=29勝(24KO)2敗=を、初回2分33秒TKOで破る大番狂わせを演じ、一躍世界ランキングに名前を連ねた。

Kenbun&Torres

ガバリョ戦後はカムバックを支えて来た大鵬ジム・大鵬健文会長の、「健文をもう一度、日本のリングで戦わせてあげたい」という想いを遮る形で、大鵬ジムから離脱。TMKジム所属となり、約7年8カ月ぶりの日本リングとなった昨年8月24日に大阪・大和アリーナで行われた試合では、WBO世界スーパーフライ級1位のKJ・カタラジャ(フィリピン)=17勝(13KO)1敗=にスプリットの判定勝ち。

2戦連続で世界ランク1位を撃破したトーレス選手だが、JBCは5月20日付けの告示で、昨年11月18日にWBCクリーンボクシングプログラムが実施したドーピング検査で、尿中からトラセミド(利尿剤)が検出された事を受け、2025年6月20日まで6ヶ月間のライセンス停止処分を科していた。

David Jimenez

33歳のヒメネスは、昨年4月20日(日本時間21日)に、米・ニューヨーク州ブルックリンのバークレイズ・センターで行われた暫定王座決定戦で、現在も1位にランクされるジョン・ラミレス(米)=14勝(9KO)1敗=を12回判定で破り王座獲得。

3月7日(日本時間8日)にコスタリカ・カルタゴのポリデポルティボ・デ・カルタゴで行われた初防衛戦では、同級13位のキーヴィン・ララ(ニカラグア)=32勝(12KO)7敗1分=に12回判定勝ちを収め初防衛に成功している。