WBCは世界フェザー級暫定王座決定戦を承認。同級1位位ブルース・キャリントン(米)=15戦全勝(9KO)=と、同級13位マテウス・ハイタ(ナミビア)=14戦全勝(9KO)=による暫定王座決定戦は、7月26日(日本時間27日)に米・ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデン・シアターで開催されるトップランク興行で行われる。

同日の共同メインはWBO世界スーパーウェルター級王座決定戦で、同級1位ザンダー・ザヤス(プエルトリコ)=21戦全勝(13KO)=と、同級2位ホルヘ・ガルシア・ペレス(メキシコ)=33勝(26KO)4敗=により王座が争われる。

この日の興行はESPNと、ESPN+により放映されるが、トップランクはこれをもってESPNとの契約は満了となり、契約更新はされない。

Xander Zayas Jorge Garcia

アンダーカードには元WBA&IBF世界スーパーウェルター級王者フェルナンド・バルガスを父に持つ、NABFジュニア・スーパーライト級王者エミリアーノ・バルガス(米)=14戦全勝(12KO)=が出場。アレクサンダー・エスピノサ(エクアドル)=20勝(9KO)3敗1分=とグローブを交える。

WBC世界フェザー級は3月29日(日本時間30日)に米・ラスベガスのフォンテインブルーで開催された挑戦者決定戦で、キャリントンがエンリケ・ビバス(メキシコ)=23勝(12KO)4敗=を、3回TKOで破り挑戦権を獲得。

トップランクはすぐに王者スティーブン・フルトン(米)=23勝(8KO)1敗=と、キャリントンの指名戦が指令されるものだと思っていたが、WBCはフルトンに対し休養王者レイ・バルガス(メキシコ)=36勝(22KO)1敗1分=との対戦を指令。

しかし、フルトンは階級を上げWBC世界スーパーフェザー級オシャキー・フォスター(米)=23勝(12KO)3敗=に挑むプランがあり、試合は8月16日(日本時間17日)に米・ラスベガスのT-モバイル・アリーナで開催が予定される、WBA世界ライト級王者ジェルボンテ・デービス(米)=30勝(28KO)無敗1分=と、WBA世界スーパーフェザー級王者ラモント・ローチ(米)=25勝(10KO)1敗2分=の再戦興行に組みこまれると見られている。

Stephen Fulton vsO'Shaquie Foster

フルトンvsフォスターの開催を目論むトップランクの殿堂入りマッチメーカー、ブラッド・グッドマンは、キャリントンvsバルガスを優先させるよりも、キャリントンを暫定王座決定戦に出場させようとWBCに働きかけていた。

いずれにしても、キャリントンvsハイタの勝者は、フルトンvsフォスターが行われた後、フルトンがフェザー級にとどまれば対戦を指令されると思われるが、2019年7月以降、5試合しか消化していない休養王者バルガスの存在もあり、暫定王者はバルガス戦を先に消化する事になりそう。