4団体統一世界スーパーバンタム級王者井上尚弥(大橋)=26戦全勝(23KO)=選手への指名挑戦を待つ、IBF&WBO世界同級1位サム・グッドマン(オーストラリア)=17戦全勝(7KO)=は、3月13日にオーストラリア・ウロンゴンのウロンゴン・エンターテイメント・センターで、マーク・シュライブス(オーストラリア)=13勝(9KO)2敗=と対戦が決定。

25歳のグッドマンは、昨年6月18日にオーストラリア・ゴールドコーストで行われたIBF世界同級挑戦者決定戦で、ライース・アリーム(米)=20勝(12KO)1敗=を12回判定で破り、IBF王座への指名挑戦権を獲得。WBOランキングでも1位となった10月15日には、オーストラリア・ブロードビーチで、元世界挑戦者ミゲル・フローレス(米)=25勝(12KO)5敗1分=と12回戦を行い大差の判定勝ち。

12月15日にはオーストラリア・シドニーで、WBO14位チョン・リュー(中国)=19勝(7KO)1敗=を全く寄せ付けず、12回判定勝ち(120-108、119-109、118-111)。2023年は3度の12回戦を含め4度リングに上がり、2団体で世界1位に躍進したグッドマンは、「2024年は世界チャンピオンになりたい」と宣言。

だが、「地球上で最も偉大なボクサーである、イノウエとの世界タイトルを賭けた戦いを希望する」と言う、グッドマンの世界王座挑戦が実現するのはまだ先となりそう。王者の井上選手は、5月6日にWBCの指名挑戦者ルイス・ネリ(メキシコ)=35勝(27KO)1敗=に勝った後は、9月にサウジアラビアでプロモーターサイドが望む、WBAの指名挑戦者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)=12勝(9KO)1敗=と対戦する可能性が高いと見られ、井上選手が勝ち残れば(ると思いますが)、グッドマンの挑戦は12月になると予想されます。

そして、井上選手は4団体すべての指名挑戦者を撃破して、来年は次のステップである世界フェザー級王座挑戦へ動くのでは。しかし、熱狂的なオーストラリアのファンは、グッドマンの世界王座挑戦を今や遅しと待ち続け、井上選手に勝利する事を疑っていない。