WBO世界スーパーライト級王者テオフィモ・ロペス(米)=21勝(13KO)1敗=の次戦は、前IBF世界同級王者スプリエル・マティアス(プエルトリコ)=21勝(21KO)2敗=を挑戦者に迎え行われる事で、最終決定に向かっている事が明らかになった。
試合は3月15日(日本時間16日)に米国(場所未定)で開催される、トップランク興行のメインイベントとして行われ、ESPN+PPVにより放映される。
ロペスはWBC世界スーパーライト級休養王者デビン・ヘイニー(米)=31勝(15KO)無敗1NC=に対し、ファイトマネー最低保証240万ドル(約3億5960万円)プラスPPV収入55/45%分配とするオファーを無視された後、3階級制覇を目指し、IBF世界ウェルター級王者ジャロン・”ブーツ”・エニス(米)=33勝(29KO)無敗1NC=に挑戦するプランが浮上。
ビッグファイトを希望するロペスは、ファイトマネーへの不満からトップランクからの離脱を図る動きもあり、ボブ・アラムは、エニスをプロモートするマッチルーム・ボクシングのエディ・ハーンとエニス戦に付いて、すでに具体的な交渉に入っている事を示唆していたが、これは実現せず、結局、保持する王座の防衛戦を行う事になった。
これは、エニスの最近の報酬額を考えると、ロペスと戦うにはさらにファイトマネーの上積みが必要となり、ロペスも高額な報酬を望んでいる事から、PPVファイトでも二人共に満足する報酬を支払う事は困難である事に起因されると思われる。
ロペスは昨年6月10日(日本時間11日)に米・ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデン・シアターで、ジョシュ・テイラー(英)=19勝(13KO)2敗=が保持していた、WBOスーパーライト級王座を攻略し、2階級制覇に成功し、2度の防衛に成功しているが、防衛戦2試合では見せ場を作ることが出来ず、ファン、関係者からの評価を大きく落としており、ビッグマネーを追いかける前に、その存在感を改めて示す事が求められている。
一方のマティアスは、6月15日(日本時間16日)にプエルトリコ・マナティで、リアム・パロ(オーストラリア)=26勝(15KO)1敗=に、まさかの12回判定負けを喫し、IBF王座から陥落。
しかし、11月9日(日本時間10日)にプエルトリコ・バヤモンのルーベン・ロドリゲス・コロシアムで行われた再起戦では、ロベルト・ラミレス(メキシコ)=26勝(19KO)4敗1分=を第2ラウンドTKOで破り勝利。
マティアスをプロモートするフレッシュ・プロダクション・ボクシングは、3月にプエルトリコで開催する興行で、マティアスのIBF世界同級挑戦者決定戦(対戦相手未定)を機見込む意向を明らかにしていた。
マティアスがパロに敗れたのは意外だったが、そのKO率が示す通リ本来の動きを見せれば、最近のロペスはいま一つの戦いが続いているだけに勝機は十分。
しかし、残念ながら両者の対戦でPPVがどれほどの売り上げを上げるかに付いては、不透明とする見方が多い。