9月3日に東京・有明アリーナで、4団体統一世界スーパーバンタム級王者の井上尚弥(大橋)=28戦全勝(25KO)=選手に挑戦し7回TKOで敗れた、元IBF世界スーパーバンタム級王者TJ・ドヘニー(アイルランド)=26勝(20KO)5敗=が、WBA世界フェザー級王者ニック・ボール(英)=21勝(12KO)無敗1分=へ挑戦する事が決定。
試合は来年3月15日(日本時間3月16日)に、英・リバプールのM&Sバンク・アリーナで開催される、クイーンズベリー・プロモーション興行のメインイベントで行われる。
井上選手に敗れたドヘニーは、世界ランキングからも名前が消えているが、ボール陣営のフランク・ウォーレンが挑戦者に選択したのはドヘニーが、”モンスター”井上選手と対戦した実績があるからに他ならないと思われる。
ドヘニーは2021年8月6日(日本時間7日)に英・ベルファストのフォールズ・パークで行われた、WBA世界フェザー級暫定王座決定戦で、デビュー以来15連勝(8KO)を続けていたマイケル・コンラン(アイルランド)と対戦し、5回にボディを効かされダウンを喫し判定負け。今度が2度目の世界フェザー級王座へのアタックとなる。
レイモンド・フォード(米)=16勝(8KO)1敗1分=の持っていた王座を攻略した、身長157センチのノンストップファイター・ボールは、10月5日(日本時間6日)に同会場で行われた初防衛戦で、ロニー・リオス(米)=34勝(17KO)5敗=を圧倒し、10回TKO勝ちと勢いに乗っている。
ドヘニー苦戦の予想は仕方ないが、どこまでボールに迫るか。井上選手に敗れた直後のドヘニーの戦いぶりは、世界中のファン、関係者から注目を集めるだろう。
アンダーカードでは、元WBC世界フライ級王者でIBF世界バンタム級3位、WBC5位にランクされるチャーリー・エドワーズ(英)=20勝(7KO)1敗1NC=が、WBC世界同級15位アンドリュー・カイン(英)=13勝(12KO)1敗=と対戦。
エドワーズはIBFから同級4位ホセ・サラス・レイエス(メキシコ)=15戦全勝(10KO)=との挑戦者決定戦を指令され、入札の結果、サンプソン・リューコーイッツのサンプソン・ボクシングが、単独入札の2万5千ドル(約374万円)で落札。試合は来年1月24日(日本時間25日)にレイエスの地元、メキシコ・ティファナで開催が予定されていたが、予想通リレイエス戦をキャンセルしている。