WBO&WBC世界スーパーウェルター級王者セバスチャン・フンドラ(米)=21勝(13KO)1敗1分=に、元WBC、IBF世界ウェルター級&WBAスーパー王者で、WBC世界同級1位にランクされるエロール・スペンスJr(米)=28勝(22KO)1敗=が挑むタイトル戦は、3月29日(日本時間30日)に米・ラスベガスでの開催に向け最終調整に入っている。
フンドラとプロモート契約を結ぶサンプソン・リューコーイッツは、以前からフンドラの次戦相手はスペンスJrだと公言。現在は試合を主催するプレミア・ボクシング・チャンピオンズから、「契約書が送られてくるのを待っているところだ」と明かした。
3月には35歳の誕生日を迎えるスペンスJrは、2023年7月29日(日本時間30日)に米・ラスベガスのT・モバイル・アリーナで、テレンス・クロフォード(米)=41戦全勝(31KO)=に9回TKOで敗れ世界王座から陥落。その後、右目白内障の手術を受け、長期ブランクを作っている。
スペンスJrはWBCでは優遇され1位にランクされるが、WBOではノーランクで、WBOのグスタボ・オリビエリ会長はフンドラvsスペンスJrをタイトル戦として承認しない考えを明らかにしており、両者の試合が行われフンドラが敗れた場合、暫定王者のクロフォードが正規王者に昇格するとしている。
同日は、WBA世界ライト級3位エドウィン・デ・ロス・サントス(ドミニカ)=16勝(14KO)2敗=と、IBF世界同級7位、WBC8位、WBA9位のフランク・マーティン(米)=18勝(12KO)1敗=のライト級世界ランカー対決も、対戦交渉が進められている。
デ・ロス・サントスは、2023年11月16日(日本時間17日)に米・ネバダ州ラスベガスのT-モバイル・アリーナで行われた、WBC世界ライト級王座決定戦で、シャクール・スティーブンソン(米)=22戦全勝(10KO)=と対戦。緊迫した神経戦の末に12回判定負け(113-115、112-116、112-116)を喫したが、大いに存在感を示した。
一方のマーティンは、昨年6月15日(日本時間16日)に米・ラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナで、WBA世界ライト王者ジェルボンテ・デービス(米)=30戦全勝(28KO)=の持つ王座に挑戦し、8回1分29秒KO負け。持ち前のスピードとカウンターで善戦(7回まで66-67×3)したが、デービスのパワーの前に屈し初黒星となった。
共に再起戦となるが、実力者同士によるランカー対決の勝者は、現在空位となっているWBA1位の座に就く可能性が高い。好カード。実現が期待されます。