5月4日(日本時間5日)、米・ラスベガスのT-モバイル・アリーナで開催された、WBC世界ウェルター級暫定王座戦。暫定王者マリオ・バリオス(米)=28勝(18KO)2敗=に、同級20位ファビアン・マイダナ(アルゼンチン)=22勝(16KO)2敗=が挑んだ一戦は、バリオスが判定勝ち。スコアは116‐111×3。

初回、バリオスは速いジャブからシャープな右ストレートを放ち、好調を伺わせる。2回、バリオスはプレスを掛けジャブ、ワン・ツー。終了間際、マイダナは怖いタイミングで右をカウンターで合わせた。3回、バリオスの右ストレートでマイダナはダウン。再開後、追うバリオスにマイダナは右カウンター。

4回、ゆったり追うバリオスにマイダナは速いコンビネーションを放ち、左フックをカウンター。5回、マイダナのカウンターを警戒し、バリオスは慎重に追う。6回、プレスを掛けるバリオスは機を見て連打。マイダナはカウンター狙いで手数は少ない。バリオスの右目下の腫れが大きくなって来た。

7回、マイダナは足を使いポジションを変えながらカウンター狙いで、自分からは出ない。バリオスはプレスを掛け、ジャブから右ストレート。8回、追うバリオスもマイダナのカウンターを警戒し、手数は出ない。互いに右ストレートを当て合った。

9回、バリオスは慎重な攻めだが、手数、ヒットで上回る。マイダナは相変わらず、待機戦法。10回、バリオスがプレスを強め攻勢。11回、マイダナは出ない。追うバリオスも打ち終わりはガードを高く上げ、深追いはしない。最終ラウンド、バリオスは左フックで先制。マイダナも右ストレートを当てたが、最後まで試合の流れは変わらず試合終了。マイダナはうまく戦ったが、あまりに消極的過ぎた。