5月4日(日本時間5日)、米・ラスベガスのT-モバイル・アリーナで開催された、4団体統一世界スーパーミドル級タイトルマッチ。WBC、WBO、IBF&WBAスーパー王者サウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)=60勝(39KO)2敗2分=に、WBC&WBO1位、WBA6位、IBF8位ハイメ・ムンギア(メキシコ)=43戦全勝(34KO)=が挑んだ一戦は、カネロが判定勝ち。スコアは117-110、116-111、115-112。

初回、ムンギアは速いジャブからスタート。受けて立つカネロはワイルドな左右フックを放つが、ムンギアがスピードあるコンビネーションでリード。2回、ハイペースで攻めるムンギアに、カネロは左ボディ、右ストレート。3回、ムンギアはジャブから左フックを上下に打ち分ける。カネロは重い左フックでムンギアのガードを叩く。終了間際、ムンギアが連打でカネロに迫った。

4回、どっしり構えるカネロは左ボディ、右ストレートをヒット。ジャブからコンビネーションを返すムンギアだが、距離が縮まった残り30秒、カネロの右アッパーでダウン。しかし、追撃を振り切りラウンド終了。5回、ジャブで距離を取ろうとするムンギアに対し、カネロの右ストレートがガードを割って決まる。

6回、前かがみのムンギアはジャブが出ない。カネロは左フックを上下に打ち分け、右ストレートをヒット。7回、カネロはジャブからワン・ツー。左ボディも強い。ムンギアも中間距離で打ち合うが、カネロのパワーが上回る。8回、ムンギアがジャブからのコンビネーションで反撃に出るが、カネロは動ぜず受け止める。

9回、ムンギアが右ストレートを決め前に出る。カネロは左ボディ、右ストレートで反撃。それでもムンギアは攻めの姿勢を崩さず連打を見せた。10回、ムンギアの左フックに対し、カネロは右ストレートを決める。11回、ムンギアがプレスを掛けるが、カネロはうまく外し左ボディを返す。

最終ラウンド、勝負を賭けるムンギアは上体を振り、距離を縮め打ち合いに出る。しかし、カネロは巧みにこれをはぐらかし、左フック、右アッパーをヒット。ムンギアの追い上げを抑え込み試合終了。最後まで喰い下がったムンギアだが、カネロの経験を経たうまさ、試合運びの前に敗れ去った。