マッチルーム・ボクシングのエディ・ハーンは、WBCから指令されている世界フライ級暫定王者ガラル・ヤファイ(英)=9戦全勝(7KO)=と、同級1位フランシスコ・”チワワ”・ロドリゲスJr(メキシコ)=39勝(27KO)6敗1分1NC=の指名戦を、5月3日にサウジアラビア・リヤドで開催される、WBC、WBO&WBAスーパー世界スーパーミドル級王者サウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)=62勝(39KO)2敗2分=と、IBF世界同級王者ウィリアム・スカル(キューバ / ドイツ・ベルリン在住)=23戦全勝(9KO)=による、4団体王座統一戦をメインとする興行に組み入れる考えを明らかにした。

ハーンは当初、ヤファイの次戦は米国で同級3位リチャード・サンドバル(米)=25勝(18KO)2敗=と対戦する事になるとしていたが、WBCの指名挑戦者ロドリゲスJrとの対戦に切り替えた。

ロドリゲスJrは昨年12月15日(日本時間16日)に米・テキサス州サンアントニオで行われたホスエ・モラレス(メキシコ)=31勝(13KO)17敗4分1NC=戦での公式計量では52.2キロを計測。2023年1月27日(日本時間28日)にメキシコ・サンペドロで行われたジョエル・コルドバ(メキシコ)戦では、前日計量でフライ級リミットを僅かに上回る51キロを計測しているが、ここ数年フライ級リミットで戦っておらず、ウェイトが作れるかどうかに疑問が残る。既にWBOではフライ級1位から転級し、スーパーフライ級3位にランクされている。

暫定王者ヤファイと指名挑戦者ロドリゲスJr戦の勝者は、3月13日に東京・両国国技館で行われる、WBC世界同級王者寺地拳四朗(BMB)=24勝(15KO)1敗=選手と、WBA世界同級王者ユーリ阿久井政悟(倉敷守安)=21勝(11KO)2敗1分=選手による世界王座統一戦勝者との対戦を、WBCが義務付けており、このカードが決まるかどうかは気になるところ。ロドリゲスJrの動向に注目。