リング・マガジンを個人的に所有し、”リヤド・シーズン”を主導するサウジアラビアのトゥルキ・アラルシク大臣は、5月に行われる米国初のリング・マガジン興行の対戦カード3試合を正式に発表。メインカードは、元WBC世界ライト級暫定王者ライアン・ガルシア(米)=24勝(20KO)1敗1NC=と、元WBA世界ライト級暫定、元WBA世界スーパーライト級王者ロランド・ロメロ(米)=16勝(13KO)2敗=が対戦。

WBC世界スーパーライト級休養王者のデビン・ヘイニー(米)=31勝(15KO)無敗1NC=は、元WBO、WBC世界スーパーライト級王者で、WBO9位、WBC10位、IBF11位にランクされるホセ・カルロス・ラミレス(米)=29勝(18KO)2敗=と対戦する。

IBF世界ヘビー級王者ダニエル・デュボア(英)=22勝(21KO)2敗=への次期指名挑戦権を賭けた、同級3位(1、2位は空位)マーティン・バコレ(コンゴ)=21勝(16KO)1敗=と、同級6位エフェ・アジャグバ(ナイジェリア)=20勝(14KO)1敗=による挑戦者決定戦も行なわれる。

興行はリング・マガジンとゲーム会社SNKのコラボレーションであることも明らかにされ、 SNKがリリースを予定しているゲーム『Fatal Fury: City of The Wolves』にちなんだショーとなる。

ガルシアは昨年4月20日(日本時間21日)に米・ニューヨーク州ブルックリンのバークレイズ・センターで行われた、ヘイニーとの対戦で、公式計量で契約ウェイトを3.2ポンド超過。試合では12回判定勝ちを告げられながら、VADAによる薬物検査で禁止薬物オスタリンの陽性反応が検出され、2ヶ月後に試合結果はノーコンテストに変更。ニューヨーク州アスレチック・コミッション(NYSAC)から下された、1年間の試合出場停止処分が解除されてのリング復帰戦。

一方のロメロは、昨年3月30日(日本時間31日)に米・ラスベガスのT-モバイル・アリーナで、イサック・”ピットブル”・クルス(メキシコ)=26勝(18KO)3敗1分=に、8回56秒TKOで敗れ世界王座陥落。しかし、9月14日(日本時間15日)に米・ラスベガスのT-モバイル・アリーナで行われた、マヌエル・ハイメス(米)=16勝(11KO)2敗1分=との再起戦では、これまでの戦い方を一変。リスクを冒すことない危なげない試合運びで、10回判定勝ちを収めている。

ガルシアとヘイニーが今度の試合に共に勝てば、10月にサウジアラビアで開催される”リヤド・シーズン”で、両者の再戦が行われる事になる事も確認された。試合の詳細は近日中に発表される。