世界スーパーバンタム級4団体統一王者井上尚弥(大橋)=29戦全勝(26KO)=選手を共同プロモートする、ボブ・ラム率いるトップランクは、大橋ジムの大橋秀行会長と、5月4日(日本時間5日)に米・ラスベガスのT-モバイル・アリーナで、WBA世界同級2位(1位は空位)、IBF8位、WBO10位にランクされるラモン・カルディナス(米)=25勝(14KO)1敗=と対戦する事で最終同意。

井上選手がカルディナスに勝てば、9月14日に日本でWBA世界同級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)=13勝(10KO)1敗=と対戦する事も決定した。

WBAヒルベルト・メンドサ会長は、井上選手が1月24日に東京・有明アリーナで、金藝俊=キム・イェジョン(韓国)=21勝(13KO)3敗2分=を4回KOで破り王座防衛に成功した日から、10日以内にアフマダリエフと戦う意思があるか否かを決定しなけらばならないとし、王座剥奪の可能性も示唆。

アフマダリエフの代理人ワディム・コルニロフも、井上選手が次戦でアフマダリエフと戦わず、WBA王座を返上しない場合には、訴訟を起こす事を4団体の首脳に伝える強硬策に出ていた。これに呼応しアフマダリエフも井上選手に対し、「なぜ、逃げる。どこででも戦う準備は出来ている」と挑発していたが、井上選手は「タパレスに負けているんだから順番を待て」と、冷静に諭していた。

しかし、アクマダリエフのプロモーターであるエディ・ハーンと、コルニロフは、ステップ・アサイド・フィーを受け取り、一試合待機する事に同意。井上選手は王座を保持したまま、カルディナスと対戦する。

井上選手はカルディナス、アフマダリエフを連破すれば、次は12月にサウジアラビアで開催される”リヤド・シーズン”で戦う事が決定済。キャリアのピークに差し掛かっている”モンスター”は、年間4試合を戦う事になる。