7月26日(日本時間27日)に米・ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデン・シアターで開催された、WBO世界スーパーウェルター級王座決定戦。同級1位ザンダー・ザヤス(プエルトリコ)=22戦全勝(13KO)=と、同級2位ホルヘ・ガルシア・ペレス(メキシコ)=33勝(26KO)5敗=の一戦を最後に、トップランクとの放映契約を終了したESPNの2025年度の視聴者数。

トップは2月14日(日本時間15日)に米・ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデン・シアターで行われた、WBO世界ライト級タイトルマッチ。王者デニス・ベリンチク(ウクライナ)=19戦全勝(9KO)=に、同級1位キーショーン・デービス(米)=12勝(8KO)無敗1NC=が挑んだ一戦で、視聴者数は55万9千人。試合はデービスが4回KO勝ちで新王者。

2位は6月7日(日本時間8日)に米・バージニア州ノーフォークのスコープ・アリーナで行われた、アブドゥラ・メイソン(米)=18戦全勝(16KO)=と、世界戦経験者のジェレミア・ナカティラ(ナミビア)=26勝(21KO)4敗=のライト級10回戦の53万8千人。試合はメイソンが強く、5回1秒TKO勝ちを収めたが、この試合は地元のキーショーン・デービスが体重超過により計量失格。王座は剥奪され、挑戦者エドウィン・デ・ロス・サントス(ドミニカ)=16勝(14KO)2敗=との世界戦メインイベントは中止。メイソンvsナカティラがメインに繰り上がって開催された。

3位は5月4日(日本時間5日)に米・ラスベガスのT-モバイル・アリーナで行われた、4団体統一世界スーパーバンタム級王者井上尚弥(大橋)=29戦全勝(26KO)=選手に、WBA世界同級1位、IBF8位、WBO10位のラモン・カルディナス(米)=25勝(14KO)1敗=が挑んだタイトル戦で、視聴者数は53万7千人。

試合は井上選手が2回に不覚のダウンを喫したが、8回45秒TKO勝ち。発表された有料入場者は8474人で、入場料収入は、416万6,912ドル(約6億100万円)であった事が明かにされているが、ボブ・アラムは「日本からはもっと多くの日本人ファンが来ると思っていた。ホテル側からは“かなり多くの日本人ファンが来場している”と聞いているが、その数は予想ほどではなかった。理由は分からない」とのコメントを残している。

Naoya Inoue vs. Ramon Cardenas

4位はラスト放映となったザヤスvsガルシアの52万7千人。トップランクと契約し17歳の誕生日直後にプロデビューを果たしていた、プエルトリコ期待の次世代スター候補ザヤスが、曲者のガルシア相手に判定勝利を収め世界王座を獲得した。

5位は3月29日(日本時間30日)に米・ラスベガスのフォンテインブルーで行われた、WBO女子世界ウェルター級タイトルマッチ。王者ミカエラ・メイヤー(米)=20勝(5KO)1敗=に、前王者サンディ・ライアン(英)=7勝(3KO)2敗1分=が挑んだダイレクトリマッチで、視聴者数は47万4千人。

試合はメイヤーが判定勝ちでライアンに連勝。しかし、昨年9月27日(日本時間28日)に米・ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデン・シアターで行われた第一戦は、99万3千人の視聴者数を記録し、2024年度のNO.1を記録していた。

6位は5月10日(日本時間11日)に米・カリフォルニア州サンディエゴのペチャンガ アリーナで行われた、WBO世界スーパーフェザー級タイトルマッチ。王者エマヌエル・ナバレッテ(メキシコ)=39勝(32KO)2敗1分1NC=と、同級1位チャーリー・スアレス(フィリピン)=18勝(10KO)無敗1NC=の一戦で、視聴者数は34万2千件。ナバレッテの8回1秒負傷判定勝利を告げられた試合は、6月2日(日本時間3日)に米・カリフォルニア州コミッションによりノーコンテストとされている。

2024年から激落ち トップランク興行

2024年度のESPN放映のトップランク興行は、メイヤーvsライアン初戦の99万3千人を筆頭に、2位シャクール・スティーブンソン(米)vsアルテム・ハルチュニァン(ドイツ)は87万人。3位のワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)vsジョージ・カンボソスJr(オーストラリア)も72万5千人の視聴者数を記録。

4位、テオフィモ・ロペス(米)vsスティーブ・クラゲット(カナダ)。70万7千人。5位、オシャキー・フォスター(米)vsアブラハム・ノヴァ(米)。70万6千人。6位、アルツール・ベテルビエフ(ロシア→カナダ)vsカラム・スミス(英)。59万人。

7位、ザンダー・ザヤス(プエルトリコ)vsパトリック・テイシェイラ(ブラジル)。57万2千人。8位、エマヌエル・ナバレッテ(メキシコ)vsデニス・ベリンチク(ウクライナ)。56万5千人。9位、ジャレッド・アンダーソン(米)vsリャド・メルウィー(ベルギー)。55万1千人。

10位テオフィモ・ロペス(米)vsジャメイン・オルティス(米)。45万1千人。11位、クリスチャン・ムビリ(フランス・カナダ在住)vsセルゲイ・デレイビャンチェンコ(ウクライナ)。41万8千人。12位、ルイス・アルベルト・ロペス(メキシコ)vsアンジェロ・レオ(米)。36万人となっている。

スアレス戦で100万ドル(約1億4585万円)のファイトマネーを得たナバレッテの視聴者数34万2千件は、昨年の12位、ルイス・アルベルト・ロペス(メキシコ)vsアンジェロ・レオ(米)の36万人を下回る。やはりマッチメークなのか。これだけ数字が下がると、ESPNの放映撤退もやむなしかと思われて来ます。