5月10日(日本時間11日)、米・カリフォルニア州サンディエゴのペチャンガ アリーナで開催された、WBO世界スーパーフェザー級タイトルマッチは、王者エマヌエル・ナバレッテ(メキシコ)=40勝(32KO)2敗1分=が、同級1位チャーリー・スアレス(フィリピン)=18勝(10KO)1敗=に、8回1秒負傷判定勝ちを収めたが、、試合がストップされた原因となったナバレッテの左目上の傷は、偶然のバッティングではなく、スアレスの有効なパンチによるものである事が議論されている。

カリフォルニア州コミッションとWBOは、ESPNの動画を再検証する事を決定。試合結果を再審査する意向をまとめた。これにより、試合結果が変更となる可能性も出て来た。判定が出た後に確認された動画では、ナバレッテのカットはスアレスの有効なパンチによるものだと確認できる。

第6ラウンド開始早々、ナバレッテは左目上をカット。偶然のバッティングによるものと思われたが、ESPNのリプレイを見る限りでは、頭ではなくスアレスの左パンチが当たっているのがわかる。

減量失敗により計量を一発でクリア出来ず、2時間の間スーパーフェザー級リミットを作る事に苦闘したナバレッテは、パンチも不正確で、決して本調子には見えなかったが、持ち前のファイトスタイルで何とか面目を保った形で試合は終了。

Emanuel Navarrete

判定結果が出るまで時間がかかったのは、ナバレッテの傷がバッティングによるものか、スアレスのパンチによるものかをビデオリプレイで確認していた為で、この段階ではスアレスのパンチによるものだとは断定できなかった。

試合結果が覆るのはどうかと思うが、即時再戦が指令される可能性は高いと見られる。今後に注目。