10月5日(日本時間6日)、英・リバプールのM&Sバンク・アリーナで開催された、クイーンズベリー・プロモーション興行のメインイベント。WBA世界フェザー級タイトルマッチ。王者ニック・ボール(英)=20勝(11KO)無敗1分=に、同級7位ロニー・リオス(米)=34勝(17KO)4敗=が挑んだ一戦は、ボールが10回2分6秒TKO勝ち。

短躰のノンストップファイター、ボールは初回からリオスに肉薄。得意の連打でリオスに迫り3回には先制のダウンを奪う。ボールの勢いが落ちた第6ラウンド、リオスも意地の反撃を見せポイントを奪ったが、7回、ボールは左フックを決め、この試合2度目のダウンを奪う。

迎えた第10ラウンド、ボールが疲労の色濃いリオスをコーナーに追い込み右アッパーを突き上げ、さらにショート連打を叩き込むと、リオスはロープの間からリングエプロンに弾き飛ばされるダウン。リング内に戻りボブ・ウィリアムズ(英)主審のカウントを聞いたが、挑戦者コーナーはここで棄権の意思表示。試合はボールの圧勝に終わった。

WBCインターナショナル・シルバー・スーパーライト級戦。王者ヘンリー・ターナー(英)=13戦全勝(5KO)=に、挑戦者CBC(英連邦ボクシング評議会)王者ジャック・ラファティ(英)=23戦全勝(14KO)=が、保持する王座を賭けて挑んだ一戦は、ラファティが9回終了TKO勝ち。

8ラウンドまでサウスポー、ターナーのアウトボクシングの前にポイント劣勢だったラファティは、迎えた第9ラウンド、右アッパーボディを効かせターナーの動きを止めると、ボディ連打でダウンを奪う。ターナーが何とか立ち上がり再開に応じた所でラウンド終了ゴングが鳴ったが、陣営はインターバル中に棄権を選択。見事な逆転勝利を飾ったラファティは、空位のBBBofC(英国ボクシング管理委員会)も獲得。

WBCインターナショナル・シルバー・バンタム級王座決定戦。アンドリュー・カイン(英)=12勝(11KO)1敗=と、ラザロ・カセレス(コロンビア)=11勝(4KO)1敗=の一戦は、カインが第2ラウンド1分48秒TKO勝ち。右アッパーでダウンを奪ったカインは、再開後、右アッパーから左フックを決め、レフェリーストップに持ち込んだ。

ライト級10回戦。WBC世界スーパーフェザー級15位ハディエル・エレーラ(キューバ)=15戦全勝(13KO)=と、オリバー・フローレス(ニカラグア)=31勝(20KO)5敗1分=の一戦は、サウスポーのエレーラが第3ラウンド、左ボディを叩き込みダウンを奪い、30秒TKO勝ち。