IBF最新ランキングで、前WBA、WBC世界フライ級王者の寺地拳四朗(BMB)=25勝(16KO)2敗=選手が、スーパーフライ級6位にランクされた。寺地選手は7月30日に横浜BUNTAIで、リカルド・サンドバル(米)=27勝(18KO)2敗=にスプリットの判定負けを喫し世界王座から陥落。現在の所、去就を明らかにしていないが、ランクインした事で王者ウィリバルド・ガルシア(メキシコ)=23勝(13KO)5敗2分1NC=へ挑戦する資格は得た事になる。

寺地選手がサンドバルに勝っていれば、12月27日にサウジアラビア・リヤドで開催される、4団体統一世界スーパーバンタム級王者井上尚弥(大橋)=30戦全勝(27KO)=選手の試合をメインとする、”リヤド・シーズン”へ参戦し、ガルシアへ挑戦する計画があったとの話も聞かれていた。

IBF世界同級は同級3位(1、2位は空位)アルジ・コルテス(メキシコ)=27勝(11KO)4敗2分=と、同級4位アンドリュー・モロニー(オーストラリア)=27勝(17KO)4敗1NC=による挑戦者決定戦が、延期に次ぐ延期を重ねた挙句に8月16日(日本時間17日)にメキシコで開催が決定。しかし、試合5日前になりプロモターのサンフェル・プロモーションは、試合開催地をドゥランゴから500マイル以上離れたメキシコシティに変更する事を通告。

メキシコで辛抱強く試合の実現を待っていたモロニーは激怒。試合会場変更を拒否し、コルテスとの対戦を断り帰国。すると手回し良く、コルテスはバイロン・ロドリゲス(コロンビア)=11勝(KO)3敗=と対戦する事が発表され、大差の判定勝ちを収めた。しかし、挑戦者決定戦以外の試合に出場した事で、コルテスのランキングは11位に下降。モロニーが3位となっている。

WBOフェザー級王者エスピノサ 11月 メキシコで防衛戦

Rafael Espinoza

WBO世界フェザー級王者ラファエル・エスピノサ(メキシコ)=27戦全勝(23KO)=の4度目の防衛戦は、11月にメキシコ・ハリスコ州で開催されるサンフェル・プロモーション興行で行われる。2023年12月にロベイシ・ラミレス(キューバ)=14勝(9KO)3敗=とのダウン応酬の大激闘を制し世界王座を獲得したエスピノサは、トップランクと複数試合の共同プロモート契約を締結。

過去3度の防衛戦は米国開催のトップランク興行で行われてきたが、ESPNとの放送契約を満了したトップランクは、現在、新たなプラットホームを持っておらず、世界王座獲得以前からプロモート契約を結ぶ、フェルナンド・ベルトランのサンフェル・プロモーション興行に出場。世界王座獲得後、初のメキシコ凱旋試合となる。

IBF世界クルーザー級戦&ライトフライ級挑戦者決定戦

入札直前に対戦同意に達したIBF世界クルーザー級指名戦。王者ジェイ・オペタイア(豪)=28戦全勝(22KO)=と、同級1位フセイン・シンカラ(ドイツ/トルコ在住)=23戦全勝(19KO)=の一戦は11月2日にオーストラリア・ゴールドコーストで開催が予定されている。

9月2日(日本時間3日)に予定されていた、IBF世界ライトフライ級挑戦者決定戦。同級4位レジー・スガノブ(フィリピン)=16勝(6KO)1敗=と、同級5位セルヒオ・メンドーサ(メキシコ)=26戦全勝(22KO)=の入札は、スガノブ陣営が出場を辞退。6位の谷口将隆(ワタナベ)=21勝(15KO)5敗=選手も出場せず、最新ランキングではスガノブが11位、谷口選手は12位へとランキングは下降。メンドーサが挑戦者決定戦を経ずに、王者タノンサック・シムシー(タイ・グリーンツダ)=39勝(34KO)1敗=への挑戦を指令される可能性が高くなった。