WBAが4月30日(日本時間5月1日)に発表した最新ランキングで、元世界5階級制覇王者(暫定含)のノニト・ドネア(フィリピン)=42勝(28KO)8敗=が、試合から遠ざかっているにもかかわらず、5位にランクイン。

42歳のドネアが最後に戦ったのは、2023年7月29日(日本時間30日)に米・ラスベガスのT・モバイル・アリーナで行われた、WBC世界バンタム級王座決定戦で、アレクサンドロ・サンティアゴ(メキシコ)=28勝(14KO)5敗5分=に、12回判定負けを喫した試合で、それ以来リングに上がっていないが、コンベンションに参加してランキング入りを訴えていた。

WBA世界バンタム級は、王者 堤 聖也(角海老宝石)=12勝(8KO)無敗3分=選手が、6月8日(日)に東京・有明アリーナで、同級暫定王者アントニオ・バルガス(米)=19勝(11KO)1敗1NC=とのWBA王座統一戦が決定。

1位は空位で、2位には那須川天心(帝拳)=6戦全勝(2KO)=選手がランクされ、3位に比嘉大吾(志成)=21勝(19KO)3敗2分=選手、4位井上拓真(大橋)=20勝(5KO)2敗=選手と、日本人選手が上位を占める後にドネアが入ったのは、日本人上位ランカーとの王座絡みの対戦が絡んで来るとしか思えないが、果たしてどうか。

3月31日に行われた2024年度日本プロボクシング年間優秀選手表彰式で、7年連続8度目の最優秀選手賞に輝いた世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(大橋)選手が、その壇上で突然、WBC世界バンタム級王者の中谷潤人(M・T)選手に対し、「中谷君、1年後の東京ドームで日本ボクシングを盛り上げよう」と笑顔で宣戦布告。

中谷選手が「やりましょう」と即答すると、日本人同士の世紀の一戦実現のニュースは、世界中を駆け回ったが、ドネアは中谷選手に対し、「井上と戦う前に俺とやれ!」と、対戦を熱望。42歳のレジェンドは、「中谷に勝って、また、井上と戦いたい」との野望を公言していた。