3月29日(日本時間30日)、米・ラスベガスのフォンテインブルーで開催されたトップランク興行のメインイベント。WBO女子世界ウェルター級タイトルマッチ。王者ミカエラ・メイヤー(米)=20勝(5KO)1敗=に、前王者サンディ・ライアン(英)=7勝(3KO)2敗1分=が挑んだダイレクトリマッチは、メイヤーが判定勝ち。スコアは98-92、97-93、97-93。

両者は昨年9月27日(日本時間28日)に米・ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデン・シアターで対戦。激しい攻防戦が繰り広げられたが、メイヤーがライアンの後半の猛追を交わし、97-93、96-94、95-95の2-0判定で勝利。

約6ヶ月ぶりとなるダイレクトリマッチは、またしても両者が激しい打ち合いを展開したが、最後まで足を使い、手数と有効打で上回ったメイヤーが、再びライアンに勝利。初防衛に成功した。

セミファイナル。WBO世界ウェルター級タイトルマッチ。王者ブライアン・ノーマンJr(米)=26勝(20KO)無敗2NC=に、同級13位デレク・クエバス(プエルトリコ)=27勝(19KO)1敗1分=が挑んだ一戦は、ノーマンJrが3回TKO勝ちで初防衛に成功。

初回、ジャブを放ち距離を詰めたノーマンJrにクエバスは左フックを強振。ノーマンJrの顎をかすめると王者は右ガードを高く上げ警戒。2回、王者の左フックが決まると、挑戦者はバランスを崩し後方へよろけた。

第3ラウンド、ノーマンJrはジャブを放ち右を狙う。左フック狙いのクエバスは手数が少ない。ラウンド終盤、ノーマンJrが左フックをヒットし、続いて右フックから左ストレートを返すと、クエバスは後方へはじけ飛ぶようにダウン。すぐに立ち上がったが目を気にするそぶりを見せると、レフェリーは試合をストップ。

WBC世界フェザー級挑戦者決定10回戦。WBC&WBO世界フェザー級1位、WBA2位、IBF4にランクされるブルース・キャリントン(米)=13戦全勝(8KO)=と、エンリケ・ビバス(メキシコ)=23勝(12KO)3敗=の一戦は、キャリントンが3回TKO勝ち。

初回からジワリ前進。距離を詰めて出るビバスに対し、キャリントンは左右アッパーをカウンター。2回、左右フックで攻め込んで来るビバスにロープを背にしたキャリントンは右ショートをカウンター。ビバスはたまらずダウン。大きなダメージを感じさせながらも立ち上がったビバスに、キャリントンは連打で襲い掛かるが、ビバスは頑張りを見せラウンド終了ゴングに逃げ込んだ。

しかし、第3ラウンド、キャリントンは冷静に正確なパンチでビバスを追い込み、レフェリーストップに持ち込んだ。勝利したキャリントンは、WBC王者スティーブン・フルトン(米)=23勝(8KO)1敗=への指名挑戦権を獲得。

スーパーライト級8回戦。元WBA&IBF世界スーパーウェルター級王者フェルナンド・バルガス2世、エミリアーノ・バルガス(米)=12戦全勝(10KO)=と、ジョバニー・ゴンサレス(米)=20勝(15KO)7敗2分=の一戦は、初回からジャブを突き、右を叩きつけ左ボディとゴンサレスに攻め込んだバルガスが、第2ラウンド、右アッパーでゴンサレスの顎を跳ね上げた後、強烈な左フックを決めTKO勝ち。