WBC世界ウェルター級3位、WBA5位、IBF世界スーパーウェルター級6位にランクされるコナー・ベン(英)=23勝(14KO)1敗=と、元WBA世界ミドル級暫定王者でWBC、IBF世界ミドル級3位、WBA6位のクリス・ユーバンクJr(英)=34勝(25KO)3敗=のダイレクトリッマチは、11月15日(日本時間16日)に英・ロンドンのトッテナム・ホットスパー・スタジアムで開催される事が決定。当初、両者の再戦は9月20日(日本時間21日)に予定されていたが、契約同意に至らず、再戦はもっと先になると見られていた。
詳細は明らかにされておらず、再戦が初戦と同じく再び160ポンドで行われるかどうかは不明だが、体重条件は変わらないと見られている。契約締結が確認された再戦興行は、リング・マガジンとリヤド・シーズンがスポンサーを務め、興行名は”The Ring: Unfinished Business “となっている。
両者は4月26日(日本時間27日)にトッテナム・ホットスパー・スタジアムで、6万7,484人の観衆を集め対戦。体格で上回るユーバンクJrが、ベンを押し込み判定勝ち(116×3)を収めたが、試合後、判定に不服のベンは再戦条項を駆使する考えを明らかにしていた。

前日計量リミットは160ポンド。当日計量は170ポンドまでが上限に設定されていた第一戦では、前日計量直前までウェイト調整に苦しんだユーバンクJrは、リミットの160ポンドを0.05ポンドオーバー。これ以上は落ちず、試合契約にのっとり50万ドル(約7230万円)の罰金を支払い、当日計量は169.4ポンドでクリアし試合は行われた。
しかし、試合前日にユーバンクJrがSNSに公開した動画から、体重調整のためにサウナを使用した疑いが浮上。選手にサウナを使用して脱水症状を引き起こすことを禁止しているBBBofC(英国ボクシング管理委員会)は、これを重く受け止めユーバンクJrは7月にBBBofCに出頭し、サウナ使用の疑惑についての説明を求められていた。
初戦のPPV販売数は世界中で100万件を突破したと言われ、試合報酬は相当なものになる。第2戦はミドル級リミットを下回るキャッチウェイトでの対戦をベンは求めていたが、ユーバンクJrが落とせるはずもなく、初戦と同じ条件となる見込み。
再戦の勝負のカギは、ユーバンクJrが限界までの減量を、もう一度そつなくこなし、好コンディションを保つ事が出来るのかにかかって来る。これは、やってみないとわからない領域と思われ、うまくやり切る事は出来るのかは、相当厳しいように思われるが、果たしてどうか。