WBO世界フェザー級王者ラファエル・エスピノサ(メキシコ)=27戦全勝(23KO)=の4度目の防衛戦は、11月15日(日本時間16日)にメキシコ・サンルイスポトシで開催されるサンフェル・プロモーション主催興行のメインイベントで、前IBF世界同級王者ルイス・アルベルト・”ベナド”・ロペス(メキシコ)=31勝(18KO)3敗=を挑戦者に迎え行われる事が決定。
トップランクと共同プロモート契約を結ぶエスピノサは、過去3度の防衛戦を米国開催のトップランク興行で行って来たが、世界王座獲得後、初のメキシコ凱旋試合となる。
185センチの長身、リーチ188センチのエスピノサは、2023年12月に全く無名の存在から五輪2連覇のロベイシ・ラミレス(キューバ)=14勝(9KO)3敗=を大激戦の末に12回判定で破り世界王座を獲得。これまでラミレスとの再戦を含む3度の防衛戦は、いずれもTKOで勝利し、安定感を増している。
一方のロペスは昨年8月10日(日本時間11日)に米・ニューメキシコ州アルバカーキのティンレー・コロシアムで、アンジェロ・レオ(米)=26勝(12KO)1敗=に痛烈な10回KO負けを喫し王座から陥落。試合後のMRI検査で軽微の脳内出血が認められたが、複数回に渡る検査をクリアし、3月29日(日本時間30日)に地元のメキシコ・メヒカリでエドゥアルド・モントーヤ(メキシコ)=21勝(14KO)8敗1分=を初回KOで破り再起に成功。

トップランクからこの試合のオファーを受けたロペスは、対戦を即座に決断。身長163センチの変則ファイター、ロペスは、アンダードッグ的存在からスター選手を打ち破り、世界の頂点に駆け上がり3度の防衛に成功。「ミスから学び、さらに強くなって戻る。王座奪還のためならどんな代償も厭わない」と、世界王座返り咲きへ並々ならぬ決意を顕にしている。
同日はIBF世界スーパーライト級挑戦者決定戦。同級3位(1、2位は空位)リンドルフォ・デルガド(メキシコ)=23戦全勝(16KO)=と、同級4位ガブリエル・バレンズエラ(メキシコ)=31勝(17KO)4敗1分=の一戦も組み込まれた。勝者は同級王者リチャードソン・ヒッチンズ(米)=20戦全勝(8KO)=への挑戦権を獲得する。
他に元WBA&IBF世界スーパーウェルター級王者フェルナンド・バルガスを父に持つ、エミリアーノ・バルガス(米)=15戦全勝(13KO)=も出場。東京五輪スーパーヘビー級銀メダリストで、IBF世界ヘビー級6位、WBC11位、WBO12位のリチャード・トーレスJr(米)=13戦全勝(11KO)=も参戦する。