元WBO世界スーパーバンタム級王者ジェシー・マグダレノ(米)=30勝(19KO)3敗=は、11月29日(日本時間30日)に米・カリフォルニア州フレズノのセーブマート・センターで開催される、Pro Box・プロモーション興行のメインイベントで、WBC世界スーパーフェザー級4位ムハンマド・ヤクボフ(タジキスタン)=23勝(12KO)1敗=と対戦する事が決定。
33歳のマグダレノは、2016年11月にノニト・ドネア(フィリピン)=43勝(28KO)8敗=を12回判定で破り世界王座を獲得。しかし、この王座は一度防衛しただけで、2018年4月に行われた暫定王者アイザック・ドグボエ(ガーナ)=24勝(15KO)4敗=とのWBO王座統一戦で11回KOで敗れ王座から陥落し初黒星。
再起後はフェザー級に上げ4連勝を記録したが、2023年4月にレイモンド・フォード(米)=18勝(8KO)1敗1分=に12回判定負け。再起戦となった今年5月4日(日本時間5日)に米・ラスベガスのT-モバイル・アリーナで行われた、WBC世界フェザー級暫定王者ブランドン・フィゲロア(米)=26勝(19KO)2敗1分=への挑戦試合では、前日計量でリミットを2.6ポンドオーバーで計量失格。

マグダレノの王座獲得資格無しという変則世界戦として行われた試合は、フィゲロアの圧力の前に後退を余儀なくされ苦戦のマグダレノは、迎えた第9ラウンド、フィゲロアの左ボディアッパーをまともに喰らい、立ち上がる事が出来ずにテンカウントKO負け。
さらに階級を上げスーパーフェザー級に転じたマグダレノは、世界ランキング返り咲きを狙うが、30歳のヤクボフは2022年3月に現WBC世界スーパーフェザー級王者オシャキー・フォスター(米)=23勝(12KO)3敗=に、12回判定負けを喫して以来、5連勝と調子を取り戻している。サウスポー対決となる試合は、両者の身長が2センチとあまり変わらないだけに、マグダレノにもチャンスがあるように思えるが、果たしてどうか。
同日はWBC、WBO世界ライトフライ級1位、IBF8位、WBA12位にランクされるエリック・バディロ(メキシコ)=18戦全勝(8KO)=と、元WBO世界同級王者でWBO12位、WBC13位にランクされるエルウィン・ソト(メキシコ)=21勝(13KO)3敗1分=の一戦も組み込まれている。