WBO世界バンタム級9位ビンセント・アストロラビオ(フィリピン)=20勝(15KO)5敗=と、IBF世界同級14位カツマ・アキツギ(米)=13戦全勝(3KO)=のバンタム級世界ランカー対決が、11月7日(日本時間8日)に米・フロリダ州 レイクランドのRP ファンディング・センターで開催されるPro Box・プロモーション興行で行われる事が決定。
同日のメインカードのウェルター級10回戦には、WBO、IBF世界同級11位ニクラス・フラズ(プエルトリコ)=15勝(10KO)2敗=が出場。16戦全勝(7KO)のレコードを持つ、デランテ・”タイガー”・ジョンソン(米)とグローブを交える。
スーパーフェザー級10回戦では、リオ、東京と2年連続オリンピックでベスト8に入った、ツェンドバタール・エルデンバット(モンゴル・米在住)=13戦全勝(6KO)=が、ブランドン・ベニテス(メキシコ)=21勝(9KO)4敗=と対戦する。
2022年2月にドバイで、元世界2階級制覇王者ギレルモ・リゴンドウ(キューバ)=22勝(16KO)3敗=からダウンを奪う判定勝ちを収め急上昇したアストロラビオは、昨年7月20日に東京・両国国技館で、中谷潤人(M・T)=30戦全勝(23KO)=選手が保持するWBC世界バンタム級タイトルに、同級1位の指名挑戦者として挑んだが、初回2分37秒、中谷選手の左ボディストレート一発であえなく2分37秒KO負け。
今年4月10日にフィリピン・マニラで行われた再起戦では、43歳の世界戦経験者プラシタック・パプロム(タイ)=41勝(26KO)8敗2分=と対戦。2連続KO負中で、体格的にも一回り小さいプラシタックを全く問題とせず、初回テンカウントKO勝ち。しかし、この2年間で2ラウンドしか戦っておらず、これは不安材料。

一方、Pro Box・プロモーションと契約する、日本・和歌山県生まれのサウスポー、27歳のアキツギは2018年12月のプロデビューから順調にキャリアを積み、ひしめくホープ達にしぶといボクシングで競り勝ち、世界ランキングに名を連ねるまでになった。
最近2試合は連続してフィリピンの元世界ランカーと対戦。アストン・パリクテ=28勝(23KO)9敗1分=を6回でKO。増田陸(帝拳)=8勝(8KO)1敗=選手に初回KOで敗れた後のジョナス・スルタン=19勝(11KO)6敗=には、10回判定勝ち。
過去2度の世界戦経験を持つ、強打のアストロラビオとの対戦は、アキツギにとって大きなステップアップの意味合いを持つ。我慢強く丁寧なボクシングで喰い下がれば勝機が見えて来るだろうが、アストロラビオのパワーの前に動きが止まると危険だ。