IBF世界ウェルター級王者ジャロン・”ブーツ”・エニス(米)=32勝(29KO)無敗1NC=と、WBO世界同級王者ブライアン・ノーマンJr(米)=26勝(20KO)無敗2NC=による王座統一戦が、11月9日(日本時間10日)にエニスの地元、米・ペンシルべニア州フィラデルフィアで開催される事で、交渉は最終同意に近づいている。

WBO王者のトレーナーであるノーマンSrは、8月17日にエニス陣営からオファーがあり、翌日すぐに対戦の意思がある事を返信すると、20日にはエニス陣営からカウンターオファーがあった事を明らかにし、「難題はあったが交渉は間もなくまとまることを確信している」と発言。近く正式発表されると言う。

エニスは7月13日(日本時間14日)にフィラデルフィアのウェルズ・ファーゴ・アリーナで、元WBA世界同級王者で同級13位にランクされていたデヴィッド・アヴァネシャン(ロシア)=30勝(18KO)5敗1分=を、5回終了TKOで破り2度目の防衛に成功。11月は同級1位カレン・チュハジアン(ウクライナ)=24勝(13KO)2敗=との指名防衛戦が予定されていた。

ノーマンJrは5月18日(日本時間19日)に米・カリフォルニア州サンディエゴで行われた、WBO世界ウェルター級暫定王座決定戦で、大方の予想を覆し、ジョバニ・サンティラン(米)=32勝(17KO)1敗=を10回1分33秒KOに破り暫定王座を獲得。

その後、8月3日(日本時間4日)に米・ロサンゼルスのBMO・スタジアムで、イスラエル・マドリモフ(ウズベキスタン)=10勝(7KO)1敗1分=を12回判定で破り、WBA世界スーパーウェルター級王者王座を獲得した、テレンス・クロフォード(米)=41戦全勝(31KO)=が王座を返上した事により、正規王者に昇格。暫定王座獲得後から宣言していた、王座統一戦に挑む事になった。

5月18日(日本時間19日)に米・カリフォルニア州サンディエゴのペチャンガ・リゾート&カジノで行われた、ジョバニ・サンティラン(米)=32勝(17KO)1敗=との暫定王座決定戦では、不利の予想を覆し10回KOの快勝を飾り評価を高めたノーマンJrだが、過去には痛烈なダウンを喫する等、打たれて脆い面も見せている。自信満々ではあるが、強打のエニスに対しどう戦うか。決定が待たれます。