第29代、33代日本ライト級王者のシャイアン山本(山本幸治)氏が、11月9日、午前9時36分に逝去されました。享年65歳。心からご冥福をお祈り申し上げます。
青森県西津軽郡深浦町出身の山本氏は国際ジムからプロデビュー。1979年2月22日のデビュー戦は4回判定勝ち。しかし、その後は2敗3分と厳しいスタートだったが、元WBC世界スーパーバンタム級王者ロイヤル小林選手のスパーリング・パートナーとして鍛えられ、1983年6月3日、尾崎富士雄(帝拳)選手を10回判定に破り日本王座獲得。
この王座は同年9月2日に行われたリターンマッチで失ったが、1985年6月4日、一度敗れている友成 光 (新日本木村)選手との王座決定戦に4回KO勝利を収め、2度目の王座獲得に成功。5度の王座防衛に成功したが、1987年1月22日、大友 巌 (大川)選手に9回TKOで敗れ王座陥落。36戦目にしてキャリア初のTKO負けを喫した山本氏は、この試合を最後に引退。戦績36戦22勝(15KO)8敗6分。
引退後は輪島功一スポーツジムでトレーナーを務め、元祖刺青ボクサーの大嶋宏成氏のプロデビューを側面からサポート。全日本新人王から日本のトップランカーに押し上げた。その後、山本氏は独立。大嶋氏も行動を共にしている。
山本氏は体の不調を訴え、約1ヶ月前に入院。親交が厚い大竹重幸氏からは、膵臓癌であまりよくないと聞かされていました。しかし、早すぎる。よく飲みました。一緒に子供たちを連れて豊島園のプールに行った事、ハワイキャンプに行った事などが、走馬灯のように思い起こされます。
写真は大嶋氏の主催するパワースポット”いきや”より。
山本氏は義理人情に厚く、誰とでも気兼ねなくお付き合いをする、人間味にあふれた方でした。その人柄にひかれ、助けられて、多くの選手たちが成長して行きました。そして、山本氏は現役生活を終えた教え子たちを、いつまでも温かい目で見つめてる、そんな会長さんでした。
あまりに突然すぎて、言葉になりません。残念です。どうか、安らかにお休みください。お疲れさまでした。