WBC世界ライトフライ級&WBAスーパー(統一)王座を返上した寺地拳四朗(BMB)=23勝(14KO)1敗=選手が、元WBC世界フライ級王者で同級1位にランクされるクリストファー・ロサレス(ニカラグア)=37勝(22KO)6敗=と対戦する、WBC世界フライ級王座決定戦は、10月18日に日本(開催地未定)で開催される事を、ロサレスの地元ニカラグアのメディアが報道。

2018年4月にオーバーウェイトで計量失格。王座を剥奪された比嘉大吾(志成)=21勝(19KO)2敗1分=選手を9回TKOで破り王座を獲得したロサレスは、初防衛を果たしたものの、同年12月に英・ロンドンで行われたV2戦で、チャーリー・エドワーズ(英)=18勝(7KO)1敗1NC=に12回判定で敗れ王座陥落。 

世界の頂点を極めたロサレスは、トレーニングを怠りサイドビジネスに力を注ぐようになり、報酬目当てで戦った英国リングでまさかの敗戦。僅か9ヶ月の短命王者に終わったが、約6年ぶりに巡って来た世界王座獲得のチャンスに、地元からの期待は高い。

サウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)=61勝(39KO)2敗2分=のトレーニング・キャンプに参加し、カネロのマネジャー&トレーナーのエディ・レイノソの指導を受け、意欲的に世界王座奪還へ向けトレーニングを継続しているロサレスは、7月25日(日本時間26日)にニカラグアから米・ネバダ州リノへ出発。寺地戦に向けたトレーニング・キャンプを開始している。

ライトフライ級での寺地選手の実績は大いに評価されているが、最近の好戦的ファイトはロサレスのスタイルに噛み合うと見られており、ニカラグアのファンの期待は高い。

減量苦から解放される寺地選手が、ライトフライ級王者時代の中期まで見せていた持ち前のスピードとテクニックで、ロサレスを翻弄するファイトを期待するが、欲を出すような戦いは危険が伴う。いずれにしても、好ファイトが期待される一戦。正式発表が待たれます。