10月3日(日本時間4日)に米・ニューヨーク州ナイアガラ・フォールズのセネカ・ナイアガラ・イベンツ・センターで、開催が伝えられていたWBO世界ライトフライ級14位尾崎優日(大成)=8戦全勝(6KO)=選手と、WBO世界同級15位アサエル・ビジャール(パナマ)=21勝(15KO)4敗4分=によるWBO世界同級挑戦者決定戦は消滅。
ビジャールは同日、セネカ・ナイアガラ・カジノ&ホテルで開催されるオールスター・ボクシング興行のメインイベントで、元WBAゴールド・ミニマム級王者リカルド・アストゥビルカ(ペルー)=23勝(5KO)3敗=と、WBA中南米ライトフライ級王座決定戦でグローブを交える。
興行を主催するプロモーターのフェリックス・ティト・サバラJr(米)は、岩田翔吉(帝拳)=14勝(11KO)2敗=選手のプロデビュー戦、ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)のニカラグアでの興行をプロモートする等、TEIKENプロモーションとは密接な関係にある。
プロモート契約を締結する主な軽量級選手は、岩田選手から世界王座を奪ったWBO世界ライトフライ級王者レネ・サンティアゴ(プエルトリコ)=14勝(9KO)4敗=を筆頭に、10月4日に岩田選手の再起戦相手を務めるWBO世界ミニマム級12位エドウィン・カノ(メキシコ)=13勝(4KO)3敗1分=もその一人。

岩田選手との王座決定戦に敗れ、現在、WBC世界同級王者カルロス・カニサレス(ベネズエラ)=28勝(20KO)3敗1分=の挑戦者候補に名前があがっている、ジャイロ・ノリエガ(スペイン)=15勝(3KO)1敗=、WBO世界ライトフライ級6位、WBA10位、WBC15位グスタボ・ペレス・アルバレス(メキシコ)=16勝(5KO)1敗1NC=、WBA世界フライ級12位クリスチャン・ゴンサレス(メキシコ)=16勝(6KO)2敗1分=も傘下にある。
ビジャールとアストゥビルカは2023年12月にパナマで対戦して以来の再戦(ビジャールの判定勝ち)となるが、アストゥビルカは2024年10月にサンティアゴにも10回判定で敗れており2連敗中。初戦は一進一退の攻防戦が繰り広げられた末にビジャールが勝利。パナマ人ジャッジ3人のスコアは、98-92、98-92、96-94だった。再戦興行は ESPN KnockOutと、Disney+によって放映される。勝者が世界王座に接近する事になるだろう。
IBF世界クルーザー級指名戦 オペタイアvsシンカラ 12月開催

IBF世界クルーザー級王者ジェイ・オペタイア(豪)=28戦全勝(22KO)=に、同級1位フセイン・シンカラ(ドイツ/トルコ在住)=23戦全勝(19KO)=が挑む指名戦は、12月6日にオーストラリア・ゴールドコーストで開催される事が決定。両者は今年1月8日にオーストラリア・ゴールドコーストで対戦する事が決まっていたが、シンカラが足首を骨折し、全治3ヶ月と診断された為に試合はキャンセルされていた。
オペタイアは予定通リ1月に試合を行い、シンカラの代理挑戦者となった東京五輪銅メダリストで同級10位にランクされていたデヴィッド・ニーカ(ニュージーランド)=11勝(10KO)1敗=に対し、初回から積極的アタックを展開。プロとアマの違いを見せつけた試合運びで、第4ラウンド2分17秒KO勝ち。
5月13日にオーストラリア・ゴールドコーストで行われた3度目の防衛戦では、14位のクラウディオ・スケオ(イタリア)=17勝(9KO)1敗=を、初回から一方的に打ち込み5回36秒KO勝ち。3度目の防衛に成功している。
負傷が癒えた40歳のシンカラは、4月26日(日本時間27日)にドイツ・ジンデルフィンゲンで、フアン・ディアス(ベネズエラ)=12勝(12KO)3敗=に初回2分42秒TKO勝ち。IBFは8月、再び両者の対戦を指令。オペタイア陣営はオーストラリアでの開催を主張し、シンカラ陣営は現在居住するトルコでの開催を希望していた。