元WBA世界フェザー級スーパー王者ニコラス・ウォータース(ジャマイカ)=29勝(22KO)1敗1分=と、元IBF世界スーパーフェザー級、WBC世界ライト級暫定王者のジョセフ・ディアスJr(米)=33勝(15KO)6敗1分=が、ライト級10回戦でグローブを交える事が決定。試合は10月9日(日本時間10日)に米・フロリダ州プラントシティのProBox・TV・イベントセンターで行われる。

38歳のゥオータースは、2016年11月26日(日本時間27日)に米・ラスベガスのザ・コスモポリタンで、ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)=17勝(11KO)3敗=が保持していたWBO世界スーパーフェザー級王座に挑戦したが、7回終了後に棄権。プロ初黒星を喫した。

2017年8月に用意された再起戦を、高熱による体調不良で欠場したウォータースは、そのままリングに上がる事無くニュースも途絶えたが、2023年2月25日(日本時間26日)にコロンビア・サンタマリアで、ルイス・ディアス・マルモール(コロンビア)=19勝(11KO)21敗=を8回判定で破り、約6年4ヶ月ぶりとなった再起戦に勝利。

11月にもコロンビアのリングに立ったウォータースは、レイナルド・エスキビア(コロンビア)=9勝(3KO)23敗=に2回TKO勝ち。今年3月27日には、米・フロリダ州プラントシティのProBox・TV・イベントセンターで、ジョセフ・アドルノ(米)=19勝(16KO)4敗2分=と対戦。98-91、97-92、95-94(9回アドルノは減点1)のスコアで判定勝利を収め、順調に復調している。

一方のディアスJrは、4月27日(日本時間28日)に米・カリフォルニア州フレズノのセーブマート・アリーナで、元世界ランカーのオスカー・ドゥアルテ(米)=27勝(22KO)2敗1分=に、9回KO負け。2月15日に米・カリフォルニア州コマースで行われた、ヘスス・ペレス(メキシコ)=25勝(18KO)5敗=戦でも判定負け(90-99、94-96、95-94)を喫しており、現在、2連敗中。

2021年12月にデビン・ヘイニー(米)=31勝(15KO)無敗1NC=に12回判定で敗れて以来、1勝5敗と振るわないディアスJrはドゥアルテ戦後、アルコール乱用によりフロリダのホワイト・サンズ・アルコール&ドラッグ・リハビリ・センターに入所。ウォータース戦の直前まで施設に入り、歩いて50ヤードにあるジムでトレーニングを続ける予定。

31歳とまだ若いディアスJrが、断酒によりコンディションを整え、再びトップ戦線に戻る事が出来るのか。それとも、ウォータースがディアスJrを突破し、次なるステップへ這い上がるのか。元世界王者同士の生き残りを賭けたサバイバル戦に注目。