9月11日(日本時間12日)、米・ラスベガスのフォンテインブルーで開催された、”The Ring Presents The Underdog”のメインイベントで行われた、WBO世界フライ級タイトルマッチ。王者アンソニー・オラスクアガ(米)=9勝(6KO)1敗=に、同級1位フアン・カルロス・カマチョJr(プエルトリコ)=19勝(8KO)1敗1NC=が挑んだ一戦は、オラスクアガが2回TKO勝ち。
初回、ラスベガス興行のメインイベンターに抜擢されたオラスクアガは、開始ゴングからプレスを掛け前進。ジャブ、左フックから右ストレートでカマチョJrに迫った。足を使い動いて交わすカマチョJrは手数こそ少ないが、右カウンターをヒット。しかし、オラスクアガは全く動じず前に出た。
2回、オラスクアガは強引に出る。カマチョJrは足を使いながら左右ストレートを返すが、オラスクアガの前進は止まらない。左フックをボディから顔面に打ち込み攻勢に出ると、左右アッパーを突きあげ、左アッパーから右ストレートをヒット。腰が落ち動きが止まったカマチョJrはロープを背にガードを固め、上体を振り必死のディフェンス。

しかし、オラスクアガはこのチャンスを見逃さず一気にカマチョJrに襲い掛かる。パワー全開の連打でカマチョJrを追ったオラスクアガが、左フックから右ストレート。ワン・ツーを打ち込むと、カマチョJrは上体を傾けコーナーに詰る。さらにオラスクアガが強引に右フックを叩きつけると、ハーヴェイ・ドッグ(米)主審はたまらず試合をストップ。
オラスクアガが圧倒的強さで、指名挑戦者のカマチョJrを破り3度目の防衛に成功。世界のファンに強さを大きくアピールした。今後の大舞台での活躍が期待されます。