5月18日(日本時間19日)、サウジアラビア・リヤドのキングダム・アリーナで開催された、IBF世界クルーザー級王座決定戦。前王者ジェイ・オペタイア(豪)=24戦全勝(19KO)=と、元王者で同級3位のマイリス・ブリエディス(ラトビア)=28勝(20KO)2敗=の一戦は、オペタイアが判定勝ち。スコアは117-111、116-112、116-112。
初回、プレスを掛けるサウスポーのオペタイアは左ストレートを上下に伸ばす。足を使うブリエディスも右ストレートをボディに送った。2回、オペタイアは右フックをヒットし、左ストレートから連打。3回、追うオペタイアは左ストレート。ブリエディスは右ストレート、左フックを狙う。
4回、ブリエディスは右カウンターから左フック。オペタイアは左ストレートを上下に伸ばすが浅い。5回、プレスを掛け左を狙うオペタイア、動いてカウンター狙いのブリエディス。流れは変わらない。6回、オペタイアの左ストレートがヒット。しかし、ブリエディスは後続を抑える。
7回、オペタイアは左ストレート、右ボディ。ブリエディスの右は届かない。8回、互いに当てにくい展開が続くが、攻勢点でオペタイア。9回、ブリエディスが前に出るが有効なヒットは奪えず、オペタイアは左カウンターを合わせる。10回、オペタイアの右アッパー、左ストレートに対し、ブリエディスは右ストレート、アッパーを返す。
11回、ブリエディスの右アッパー、ストレートがオペタイアを捕らえる。最終ラウンド、攻勢に出たブリエディスは右アッパーをヒット。オペタイアは動いて左を狙うが、ブリエディスの右ストレート、アッパーが上回り試合終了。終盤から追い上げたブリエディスだが、出るのが遅すぎた。
IBF世界スーパーフェザー級タイトルマッチ。王者ジョー・コルディナ(英)=17戦全勝(9KO)=に、同級9位アンソニー・カカス(英)=21勝(7KO)1敗=が挑んだ一戦は、カカスが8回39秒TKO勝ちで新王者。コルディナはまさかの王座転落となった。
初回、ジャブの差し合いからコルディナは右ストレート、左ボディ。2回、距離を詰めるカカスに対し、コルディナは左フックを上下に散らす。3回、カカスは左ボディから、左右ストレートを打って出る。コルディナはブロックを固めたが、左フックでグラリ。攻勢に出たカカスの右アッパーからストレートの追い打ちが決まると、コルディナはダウン。カウント9で再開もダメージは甚大。しかし、何とか終了ゴングに逃げ込んだ。
4回、立て直したコルディナは右カウンター、左フック。5回、コルディナの左フックに対し、カカスは接近戦で左フック、右アッパーを好打。6回、カカスの左フック、右アッパーがコルディナのガードを割る。終盤は左右フックから右アッパーを連打。コルディナは棒立ちとなり終了ゴング。
7回、カカスが出る。左フック、右アッパー、フック。ロープを背にコルディナは懸命のブロック。左フックを合わせるが、カカスは右ストレート。8回、開始早々カカスの左ボディ、右フック、アッパーを受けコルディナは後退。ロープ際で防戦一方となると、ボブ・ウィリアムズ(英)主審は試合をストップ。IBO王者カカスが、IBF王座奪取に成功。
WBC世界ヘビー級2位、WBO3位、WBA4位、IBF6位フランク・サンチェス(キューバ)=24戦全勝(17KO)=と、WBC3位、IBF7位、WBO8位、WBA9位アジット・カバイエル(ドイツ)=24戦全勝(16KO)=による、WBC世界ヘビー級挑戦者決定戦は、カバイエルが7回2分33秒KO勝ち。
約1年7ヶ月ぶりにリング登場した、41歳の元世界ライトヘビー級王者セルゲイ・コバレフ(ロシア)=35勝(29KO)4敗1分=は、クルーザー級10回戦でロビン・サーワン・サファル(スウェーデン)=16戦全勝(12KO)=と対戦。最終ラウンドにダウンを奪われ、判定負けを喫した。スコアは99-90、97-92、95-94。