6月7日(日本時間8日)、米・ニューヨーク州ヴェローナのターニング・ストーン・リゾート&カジノで開催された、ゴールデン・ボーイ・プロモーション&ミゲール・コット・プロモーションの共同開催興行のメインイベント。WBO世界ミニマム級タイトルマッチ。王者オスカー・コラーゾ(プエルトリコ)=9戦全勝(7KO)=に、同級12位ジェラルド・サパタ(ニカラグア)=14勝(5KO)1敗1分=が挑んだ一戦は、コラーゾが判定勝ち。
初回、サウスポー同士の対戦となった試合は、コラーゾがジャブの差し合いから左ストレート、右フックに繋ぎリード。2回、コラーゾはプレスを掛け前進。ジャブから左ストレートを打ち込んで行く。サパタは右アッパーを突き上げた。しかし残り30秒、前に出たコラーゾが不用意にバックステップを踏んだ所にサパタの右フックが決まると、コラーゾは腰が砕けあわやダウンの大ピンチ。ここぞばかりに追撃のサパタだったが、コラーゾはうまくごまかし乗り切った。
3回、コラーゾはガードを上げ上体を振り、ジャブ、左トレート。サパタは右フックを狙う。4回、サパタは右フック、アッパーからボディ攻撃。コラーゾは左ストレートを伸ばし、出鼻に右フックを決めた。5回、コラーゾは押し込んで来るサパタにジャブを決め、右フックをヒット。
6回、ギアを上げたコラーゾはワン・ツー・スリーから左ボディ・ストレート。サパタはコラーゾの連打でロープを背にガードを固める場面が増える。7回、コラーゾが自在に攻める。サパタのパンチは当たらない。8回、コラーゾは小刻みに動き、速いジャブからコンビネーションを打ち込みサパタを追う。サパタは苦しくなって来た。
9回、ペースを握ったコラーゾがサパタを追い、速いパンチを上下に散らす。サパタはロープを背にブロック。10回、コラーゾは動いて波状攻撃。サパタは守勢に回り後退。ガードを固める時間が長く、手が出ない。11回、試合の流れは変わらない。コラーゾは多彩なコンビネーションでサパタを攻める。しかし、サパタのブロックは固く、ダメージングブローとはならない。
最終ラウンド、コラーゾは足を使ってジャブ。無理はしない。サパタはコラーゾのスピードについて行けず、何もできないまま試合終了ゴング。コラーゾが3度目の防衛に成功した。スコアは119-109、119-109、117-110の3-0。