3月2日(日本時間3日)、米・ニューヨーク州ヴェローナのターニング・ストーン・リゾート&カジノで開催されたトップランク興行。WBA世界フェザー級王座決定戦。同級1位オタベク・ホルマトフ(ウズベキスタン)=12戦全勝(11KO)=と、同級2位レイモンド・フォード(米)=14勝(7KO)無敗1分=の一戦は、フォードが12回2分53秒TKO勝ち。
サウスポー同士の対戦。初回、探り合いの中でホルマトフが長い距離から左ストレートをヒット。2回、フォードは速いジャブから右フック。ホルマトフは強い左オーバーハンドを放つ。3回、ホルマトフの横殴りの左フックでフォードがグラつく。
4回、フォードは前進。ホルマトフは足を使い、右ジャブから左ストレートを上下に散らす。5回、ホルマトフは動いてジャブからボディ攻撃。フォードは距離を潰し接近戦で右フック、左アッパー。互いに譲らぬ激しいペース争いが続く。6回、前に出るフォードが手数を増やし、接近戦で上回る。しかし7回はホルマトフが強い左ストレートとボディで巻き返す。
接近する時間が長くなった8回は、フォードの左アッパーがヒット。9回、ホルマトフはサークリングしながらジャブ、ワン・ツー。10回はジャブの差し合いからホルマトフが左ストレートに繋げ、手数でリード。しかし、ラウンド終了間際、フォードは右フックをヒット。
11回、プレスを強めたホルマトフが、ジャブ、ワン・ツーでフォードを守勢に立たせる。最終ラウンド、ロングレンジからのストレートを当てるホルマトフに対し、フォードは中間距離からパンチを伸ばす。終了間際、フォードの右フックを効かされたホルマトフはスリップダウン。再開後、フォードの追撃の右フックで体が大きく泳ぎ、ロープに突っ伏すと、チャーリー・フィッチ(米)主審は試合をストップ。11回までのスコアはジャッジ二人がホルマトフのリード。劇的な逆転KOとなった。