3月8日(日本時間9日)、サウジアラビア・リヤドのキングダム・アリーナで開催された、WBC世界フェザー級タイトルマッチ。王者レイ・バルガス(メキシコ)=36勝(22KO)1敗1分=に、同級1位ニック・ボール(英)=19勝(11KO)無敗1分=が挑んだ一戦は、ボールが8回、11回と2度のダウンをスコアするも、引き分けでバルガスが王座防衛に成功。

公式スコアはリム・ジュンベ(韓国)116-110ボール、マッシモ・バロヴェッキオ(イタリア)114‐112バルガス、レイ・ダンセコ(フィリピン113-113。試合前半は172センチの長身バルガスが、身長157センチのノンストップ・ファイター、ボールのアタックを抑えリード。しかし、7回以降ボールは猛烈な追い上げを見せ、8回には左フックで、11回終了間際には、右フックで再びダウンを奪い、ボールの逆転勝利かと思われたが、結果は三者三様の引き分けとなった。

試合後、ボールは「2度のノックダウンがあったし、試合中ずっとプレッシャーをかけていた。アグレッシブだったし、勝つには十分だったと思う。ちょっと悔しいけど、そういうものなんだ。怒る気にはなれない」とコメント。

ボールをプロモートするクイーンズベリー・プロモーションのフランク・ウォーレンは、再戦を要求。しかし、ボールが勝てば、6月1日(日本時間2日)にサウジアラビアで王座統一を賭けて対戦する計画があった、WBA世界同級王者レイモンド・フォード(米)=15勝(8KO)無敗1分=は、予定通リボールと戦う意思がある事を自ら表明。

6月1日(日本時間2日)は、クイーンズベリーと、エディ・ハーンのマッチルーム・ボクシングによる5対5の対抗戦興行の開催が決まっており、ボールのコンディションが整えば、フォードvsボール実現の可能性は大きい。今後に注目。