10月26日(日本時間27日)、英・マンチェスターのコープ・ライブ・アリーナで開催された、マッチルーム・ボクシング興行のメインカード。WBOインターナショナル・スーパーライト級王座決定12回戦。前WBC世界同級王者で、WBA、IBF、WBO7位、WBC12位にランクされるレジス・プログレイス(米)=29勝(24KO)1敗=と、WBC、WBO世界同級2位、IBF3位、WBA5位ジャック・カテロール(英)=29勝(13KO)1敗=の一戦は、カテロールが判定勝ち。
サウスポー同士の対戦。両者、慎重な立ち上がりから激しいペース争いが繰り広げられた試合は、第5ラウンド、プログレイスの右ストレートがカテロールの出鼻に決まり、カテロールが右グローブをキャンバスへタッチ。ジョン・レイサム(英)主審は8カウントを数えた。
しかし、6回以降カテロールは徐々に圧力を強め反撃。互いに左ストレートを狙ったが、前に出るカテロールは9回、ワン・ツーを決めダウンを奪う。終了間際、カテロールの左ストレートが決まると、プログレイスは再びキャンバスへ落下。立ち上がりラウンド終了ゴングを聞いた。
10回、カテロールは無理をせずプログレイスを追い、左ストレート。ラスト2回、プログレイスは左ストレート、右フックを狙うが、足元の滑りもあり強打は不発に終わり、試合終了。オフィシャルのスコアは、マヌエル・オリヴァー・パロモ(スペイン)117-108、デイブ・ブラスロー(米)116-109、ボブ・ウィリアムズ(英)116-109でいずれもカテロール。
35歳のプログレイスは、昨年12月9日(日本時間10日)に米・カリフォルニア州サンフランシスコのチェイス・センターで、4団体統一世界ライト級(WBCは休養)王者だったデビン・ヘイニー(米)=31勝(15KO)無敗1NC=の挑戦を受け、12回判定(120-107×3)で敗れ世界王座を失って以来の再起戦だったが、痛恨の黒星。再上昇はならなかった。
31歳のカテロールは、5月25日(日本時間26日)に英・リーズのファースト・ダイレクト・アリーナで、元4団体統一世界スーパーライト級王者ジョシュ・テイラー(英)=19勝(13KO)4敗=を12回判定で破った試合に続き、元世界王者を連破。
期待される世界挑戦のターゲットは、12月7日(日本時間8日)にプエルトリコ・サンファンのロベルト・クレメンテ・コロシアムで開催される、WBO王者リアム・パロ(オーストラリア)=25戦全勝(15KO)=と、同級1位リチャードソン・ヒッチンズ(米)=18戦全勝(7KO)=による、マッチルーム・ファイター同士の世界戦勝者となるだろう。