8月2日(日本時間3日)、米・イリノイ州シカゴのイリノイ大学シカゴ校のクレジット・ユニオン・ワン・アリーナで開催された、ゴールデン・ボーイ・プロモーション興行の共同メインイベント。元WBA、WBC世界スーパーライト級王者レジス・プログレイス(米・142ポンド)=29勝(24KO)3敗=と、元IBF世界スーパーフェザー級&WBC世界ライト級暫定王者のジョセフ・ディアスJr(米・142.2ポンド)=34勝(15KO)7敗1分=の10回戦は、プログレイスが判定勝ち。

現在2連敗中の36歳プログレイスと、2021年12月にデビン・ヘイニー(米)に敗れて以来、2勝6敗と低迷している32歳ディアスJrによるサバイバル戦。サウスポー同士の試合は、体格で上回るプログレイスがプレスを掛け、ジャブを放ちディアスJrを追う形でスタート。しかし残り40秒、ディアスJrの左アッパー、フックが決まるとプログレイスはグラり。ディアスJrが一気のラッシュで猛攻。

2回、プログレイスは立て直し、ジャブからワン・ツー。ディアスJrはガードを高く上げた姿勢から右フックを狙う。3回、距離を取りジャブ、ワン・ツーをポンポンと打ち込むプログレイスに対し、ラスト30秒、ディアスJrは接近し左右ボディからアッパー、フックを顔面へ返すが、プログレイスも打ち返し打撃戦。

4回、偶然のバッティングによりディアスJrが左目じりをカット。長いドクターチェックの後、試合は続行されたがディアスJrは激しく出血。5回、動いてジャブのプログレイスを追い、ジワリと距離を詰めるディアスJrは、ボディ攻撃から左右フックを顔面へ送る。プログレイスは突き放すようにボディ打ちから左ストレート。

Joseph Diaz

6回、開始早々ディアスJrにドクターチェックが入る。足を使うプログレイスはジャブから軽い連打を飛ばす。ディアスJrはボディ打ちから左フック、アッパーを顔面へ。終了間際、ディアスJrが左右フックでプログレイスに襲い掛かった。7回、動いてジャブのプログレイスを追い、ボディから突破口を開こうとするディアスJrだが、プログレイスもボディを叩き返し、再び動く。

8回、ディアスJrの右フック、左ボディでプログレイスの動きが止まる。ディアスJrはすかさず左アッパーを突きあげ左右フックで攻勢。しかし、再び距離が開くとプログレイスはジャブ。9回、ディアスJrが左ボディから右フックをヒット。動きが緩慢となるプログレイスだが、攻撃を分断すると再びジャブ。

最終ラウンド、開始直後にディアスJrにドクターチェック。プログレイスはジャブを放ち、軽い連打に繋げる。ディアスJrはジワリと距離を詰め、左ストレートから左右フック、そして左アッパーを突きあげた。両者共に勝利をアピールし合うパフォーマンスで試合終了ゴング。公式スコアは98-92、96-94、96-94。

ダメージングヒットの数では上回ったディアスJrだが、プログレイスのジャブが評価された。約2年2ヶ月ぶりの勝利を挙げたプログレイスは饒舌だったが、打たれた場合の反応が気にかかった。