元世界4階級制覇王者でWBA、WBC、WBO世界スーパーフライ級1位、IBF5位にランクされる、ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)=52勝(42KO)4敗=は、3月下旬から4月にかけて地元ニカラグアで、WBO世界スーパーフライ級王者プメレレ・カフ(南アフリカ)=11勝(8KO)無敗3分=の持つ王座に挑戦する事が確実と見られていたが、この計画は頓挫。

詳細な理由は明かされていないが、カフは自らのSNSでロマゴンとの対戦が実現しなかった事を報告。5月末を目標に、南アフリカで選択防衛戦を行う事になった。カフのマネジャー兼トレーナーのコリン・ネイサンも、TEIKENプロモーションの本田明彦代表との電話で、ロマゴン戦が実現しない事を確認したとしている。

ロマゴンのカフへの挑戦は、カフが初防衛に成功した場合、次に実現する可能性も残されていると見らているが、6月には38歳となるロマゴンの今後のスケジュールは、今のところ不透明となっている。

ロマゴンは昨年7月12日(日本時間13日)に、ニカラグア・マナグアのアレクシス・アルゲリョ・スポーツセンターで、元世界挑戦者ロベル・バレラ(コロンビア)=27勝(17KO)6敗1NC=を10回TKOで破り、約1年7ヶ月ぶりにリング復帰を果たした後、5階級制覇を目指し世界バンタム級王座への挑戦も噂されたが、WBC世界スーパーフライ級王者ジェシー・ロドリゲス(米・帝拳)=21戦全勝(14KO)=との対戦をアピール。

しかし、バレラ戦をプロモートしたオールスター・ボクシングのフェリックス・サバラJrは、「ロマゴンがカフと対戦するのが当面のベストな選択であり、タイトルを持って、次の交渉に挑む方がずっといいと思う」と言明。その後、カフへの挑戦を実現させるべく、交渉が継続されていた。

キャリアの最終章を迎えている事を自ら認めているロマゴンにとって、誰と戦うのかは大きな、大事な問題だが、このまま時間だけが過ぎて行くのは、「私には時間がない」という言葉とは相反する。ロマゴンが次にどんなアクションを起こすのかに注目。