サウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)=61勝(39KO)2敗2分=の次戦は、9月14日(日本時間15日)に米・ラスベガスのT-モバイル・アリーナで、WBA世界同級1位、IBF&WBO4位、WBC9位にランクされるエドガー・ベルランガ(プエルトリコ)=22戦全勝(17KO)=と対戦する事が正式発表。興行はプライムビデオ・PPVと、DAZNにより配信される。
試合はカネロが保持する、WBA、WBC、WBO世界スーパーミドル級の防衛戦として行われる。IBFからは同級1位ウィリアム・スカル(キューバ)=22戦全勝(9KO)=との対戦を指令されていたが、カネロはスカルには全く興味がなく、一度は決まっていた入札が延期されたが、IBF王座は剥奪または返上され、ベルランガ戦では賭けられない。
「歴史を変えて見せる」と豪語するベルランガだが、デビュー以来の16連続初回KO記録が途切れた後の試合ぶりは単調な攻めが目立ち、伸び悩みの印象が強い。カネロもパワーでは負けておらず、戦略的引き出しも多く、堅実的な戦いでカネロが無難に勝利すると見るが。
アンダーカードでは、WBA世界ミドル級王者エリスランディ・ララ(キューバ)=29勝(17KO)3敗3分=に、元WBC世界スーパーライト級、WBAスーパー&WBC世界ウェルター級王者で同級11位にランクされるダニー・ガルシア(米)=37勝(21KO)3敗=が挑むタイトル戦も決定。
41歳のララは、3月30日(日本時間31日)に米・ラスベガスで行われた指名防衛戦で、同級1位マイケル・ゼラファ(オーストラリア)=31勝(19KO)4敗=を、2回2分59秒KOで破り2度目の防衛に成功。ますます意気盛んなところを見せている。
対する36歳のガルシアは、2020年12月にエロール・スペンスJr(米)=28勝(22KO)1敗=に敗れた後、2022年7月30日(日本時間31日)に、ニューヨーク・ブルックリンのバークレイズ・センターで、元WBA世界スーパーライト級暫定王者ホセ・べナビデス(米)=28勝(19KO)3敗1分=とのスーパーウェルター級12回戦に2-0の判定勝ちを収めリング復帰。それ以来の試合となる。
ガルシアはべナビデス戦後のリング上で、ブランク中にうつ病を患ったことを告白し涙を流したが、その後も試合間隔が空いてしまった。年齢を感じさせないララに対し、どう立ち向かうのか。予想は厳しいが。