WBA世界スーパーバンタム級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)=13勝(10KO)1敗=の代理人ワディム・コルニロフは、4団体統一世界同級王者井上尚弥(大橋)=29戦全勝(26KO)=選手との対戦交渉が、「今はすべてが明確になってきている」と話し、試合実現への建設的な話し合いが始まっている事を明らかにした。

コルニロフ氏はアフマダリエフ戦実現に向け挑発を繰り返し、井上選手が昨年12月24日に東京・有明アリーナで決まっていた、IBF&WBO世界同級1位にランクされるサム・グッドマン(オーストラリア)=19戦全勝(8KO)=との防衛戦後、次戦でアフマダリエフと戦わず、WBA王座を返上しない場合には、訴訟を起こす事を4団体の首脳に伝えていた。

井上選手は1月24日に東京・有明アリーナで、グッドマンの負傷により急遽挑戦者に選ばれた金藝俊=キム・イェジョン(韓国)=21勝(13KO)3敗2分=の挑戦を受け、4回2分25秒KOで一蹴。

井上選手の次戦は5月に米・ラスベガスで開催されるトップランク興行で、WBC世界同級1位にランクされるデビッド・ピカソ(メキシコ)=31勝(17KO)無敗1分=の挑戦を受ける事が内定済で、ピカソを退けた後、9月14日に日本でアフマダリエフと対戦する事になる。

アフマダリエフは、「井上は偉大なファイターだ。彼の技術、パワー、スピード、頭の良さを疑ったことはない。しかし、私はそれに負けるような選手ではない」と話し、「私は彼が対戦した誰よりも強い」と、強い自信を見せているが果たして・・・。