WBC世界ウェルター級3位、WBA6位コナー・ベン(英)=23勝(14KO)1敗=と、元WBA世界ミドル級暫定王者でWBC、IBF世界ミドル級2位、WBA7位にランクされるクリス・ユーバンクJr(英)=34勝(25KO)3敗=のダイレクトリッマチが、9月2日(日本時間21日)に英・ロンドン(会場未定)で開催される事が、サウジアラビアのトゥルキ・アラルシク大臣により確認された。

両者は4月26日(日本時間27日)に英・ロンドンのトッテナム・ホットスパー・スタジアムで、6万7,484人の観衆が見守る中、ミドル級ノンタイトル12回戦で対戦。体格で上回るユーバンクJrが、ベンを押し込み判定勝ち(116×3)しているが、試合後、ベンは再戦条項を駆使する考えを明らかにしていた。

Chris Eubank Jr. vs. Conor Benn

ウェイトに関する条件は初戦と同じで、前日計量リミットは160ポンド。当日計量は170ポンドまでが上限に設定されている。

第一戦では前日計量直前までウェイト調整に苦しんだユーバンクJrは、リミットの160ポンドを0.05ポンドオーバー。これ以上は落ちず、試合契約にのっとり50万ドル(約7230万円)の罰金を支払う事で決着。当日計量は169.4ポンドでクリアし試合は行われた。

しかし、試合前日にユーバンクJrがSNSに公開した動画から、体重調整のためにサウナを使用した疑いが浮上。BBBofC(英国ボクシング管理委員会)は、選手にサウナを使用して脱水症状を引き起こすことを禁止しているため、ユーバンクJrは7月にBBBofCに出頭し、サウナ使用の疑惑についての説明を求められている。

Chris Eubank Jr.

初戦は世界中でPPV販売数が100万件を突破したと言われ、試合報酬は相当なものになる。第2戦はミドル級リミットを下回るキャッチウェイトでの対戦をベンは求めていたが、ユーバンクJrが落とせるはずもなく、初戦と同じ条件となった。

限界まで体重を落とし、僅か0.05ポンド及ばなかったために50万ドル(約7230万円)の罰金を支払ったユーバンクJrは、再戦でもウェイト調整が心配され、試合出場への健康状態が懸念されている。

再戦の勝負のカギは、ユーバンクJrがウェイト調整をそつなくこなし、好コンディションを保つ事が出来るのかにかかって来る。限界までの減量を、もう一度、うまくやり切る事は出来るのかは、相当厳しいように思われます。