2月22日(日本時間23日)、サウジアラビア・リヤドのキングダム・アリーナで開催された”リヤド・シーズン”のセミファイナル。WBC世界ライト級タイトルマッチ。王者シャクール・スティーブンソン(米)=22戦全勝(10KO)=に、同級12位ジョシュ・パドリー(英)=15戦全勝(4KO)=が挑んだ一戦は、スティーブンソンが9回3分TKO勝ち。
29歳のパドリーは、体調不良によりBBBofC(英国ボクシング管理委員会)から出場許可を得られなかった、フロイド・スコフィールド(米)=18戦全勝(12KO)=に代わる代理挑戦者で、試合3日前にスティーブンソンへの挑戦を受諾。普段は電気技師として働いている。
初回、スティーブンソンはサウスポースタイルから速いジャブでスタート。パドリーの右ストレートは届かない。2回、スティーブンソンは、ワン・ツーを決め、右フックをヒット。3回、プレスを掛けるスティーブンソンは速いジャブを飛ばし、パドリー追い、ラウンド終盤、左ストレートをクリーンヒット。
4回、右ボディストレートを狙うパドリーだが、スティーブンソンは交わして右フックを合わせる。5回、ジワリと責めるスティーブンソンは終了間際、右フックから左ボディアッパーをヒット。動きが止まったパドリーに連打を浴びせた。
6回、打って出るパドリーだが、スティーブンソンは固いブロックから右フックをカウンターで決め、ショート連打。パドリーのパンチは軽く交わされ、スティーブンソンの正確なパンチが試合を支配する。7回、力量の差は明らかで、パドリーの動きを読み切ったスティーブンソンは、速い左ストレートから右フックを決める。ラウンド終盤、左ボディストレートを喰ったパドリーは動きが止まった。
8回、ジワリとプレスを掛けるスティーブンソン。左ストレート、右フックを中心にパドリーを追い詰めるが、深追いはしない。9回、スティーブンソンは右フックをトリプルで上下に打ち込み、自在な攻め。左ボディーストレートが決まるとパドリーはあっけなくダウン。再開後、右フックのボディ打ちで2度目のダウンを奪うと、再び左ストレーをボディに突き刺し3度目のダウンを奪う。ここも悔しがりながら立ち上がったパドリーだが、試合はここでストップ。
最後まで敢闘精神を見せた代理挑戦者パドリーだが、スティーブンソンが力の違いを見せつけ2度目の防衛に成功。次戦でのビッグマッチが期待される。