5月6日、東京ドームで開催された、WBA世界バンタム級タイトルマッチ。王者の井上拓真(大橋)=19勝(5KO)1敗=選手に、同級1位の指名挑戦者石田 匠 (井岡)=34勝(17KO)3敗=選手が挑んだ一戦は、井上選手が判定勝ちで2度目の防衛に成功。スコアは118-109、118-109、116-111。

初回、井上選手のジャブに、長身から放つ石田選手のジャブがカウンターとなりヒット。井上選手がまさかのダウンを喫する波乱のスタート。2回、井上選手は上体を振り、石田選手の懐にうまく潜り込み、右アッパー。3回、井上選手はジャブから右アッパーをヒット。石田選手は鼻から出血。

4回、石田選手はジャブが出ない。井上選手は上体をうまく動かし、右アッパー、ストレートをヒット。5回、井上選手は潜り込んで左右アッパー、離れては右ストレートをヒット。石田選手は相変わらずロングレンジからのジャブが出ない。6回、石田選手がジャブを伸ばすが、井上選手はうまくいなし、右アッパー、左フック。

7回、井上選手は右サイドにパンチを外す石田選手の動きを読んだかのように、右ストレート、アッパーを狙う。石田選手も散発ながらジャブを当てるが、後続へ繋ぐ事が出来ない。8回、井上選手は足を使い的を絞らせない。流れを変えたい石田選手は前に出るが、相手を動かすジャブがない。

9回、石田選手がジャブで先制。しかし、後続がなく、井上選手の右アッパー、左フックを被弾。10回、両選手、共に打ち気に出る。右ストレートの相打ちから、右アッパーを打ち合うが、井上選手が打ち勝つ。

11回、石田選手がジャブから右ストレートで出るが、井上選手は的を絞らせず右アッパー、左フックをヒット。ラウンド終盤、石田選手も強気で打ち合いに応じた。最終ラウンド、井上選手の軽快な動きは変わらず、前に出る石田選手に、右アッパー、左フックをヒット。試合の主導権を握ったまま試合終了ゴングを聞いた。