WBO世界スーパーライト級王者テオフィモ・ロペス(米)=21勝(13KO)1敗=は、3階級制覇を目指しウェルター級への転向を示唆。ロペスは6月29日(日本時間30日)に米・フロリダ州マイアミで、スティーブ・クラゲット(カナダ)=38勝(26KO)8敗2分=を12回判定で破り、2度目の防衛に成功。その後、トップランクのボブ・アラムは、ロペスがWBO世界ウェルター級暫定王者ブライアン・ノーマンJr(米)=26勝(20KO)無敗2NC=へ挑戦する可能性がある事を示唆していたが、ロペス自身もその考えがある事を認めた。
ノーマンJrは5月18日(日本時間19日)に米・カリフォルニア州サンディエゴで行われた、WBO世界ウェルター級暫定王座決定戦で、大方の予想を覆し、ジョバニ・サンティラン(米)=32勝(17KO)1敗=を10回1分33秒KOに破り王座を獲得。
現在、WBO世界同級王者として認定されているテレンス・クロフォード(米)=40戦全勝(31KO)=は、8月3日(日本時間4日)に米・ロサンゼルスのBMO・スタジアムで、WBA世界スーパーウェルター級王者イスラエル・マドリモフ(ウズベキスタン)=10勝(7KO)無敗1分=の持つ王座への挑戦が決まっており、マドリモフ戦後にクロフォードがスーパーウェルター級転向を選べば、ノーマンJrから暫定の二文字が消える事になる。
ロペスからの意思表示を受けてノーマンJrは、自身も対戦に前向きであることを認め、「同じトップランクに所属するファイター同士。彼(ロペス)が望むなら、喜んで対戦を受け入れる」としながらも、クロフォードとの対戦を含め、他団体王者との統一戦を最優先させる考えを明らかにしている。