WBC世界ヘビー級王者タイソン・フューリー(英)=34勝(24KO)無敗1分=が、スパーリング中に右目上をカット。15針縫う裂傷で2月17日(日本時間18日)にサウジアラビア・リヤドのキングダム・アリーナで開催が決まっていた、IBF、WBO&WBAスーパー王者オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)=21戦全勝(14KO)=との4団体王座統一戦は延期が決定。
フューリーは、「この試合のために長い間準備し、最高のコンディションで臨んでいただけに、本当にショックだ。この大きなイベントに係るすべての人に申し訳なく思っています。目の傷が治ったら、再決定される日に向けて真摯に取り組むつもりです。私のチーム、チーム・ウシク、アンダーカードのファイター、パートナー、ファンの皆さん、そして主催者であるサウジアラビア王国の友人たちを含め、影響を受けたすべての人にお詫びすることしかできません」との声明を発している。
この報を受けて、IBF世界ヘビー級1位フィリップ・フルゴビッチ(クロアチア)=17戦全勝(14KO)=は、「フューリーが負傷した今、僕はウシクと戦う準備ができている。ついに僕と対戦する時が来たんだ」と、2月17日(日本時間18日)にウシクと戦いたいと、対戦をアピール。IBFはフューリーvsウシク勝者に対し、次戦でフルコビッチとの対戦を義務付けていた。
フューリー傷は2019年9月に行ったオットー・ワリン(スウェーデン)戦で負った、46針縫った箇所とほぼ同部位で、完治までは約3ヶ月を要すると見られている。ウシク、そしてプロモーターサイドがどう動くのか。短時間の内に結論が出るだろう。