IBF世界ライト級王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)=17勝(11KO)3敗=と、WBA世界同級王者ジェルボンテ・デービス(米)=30戦全勝(28KO)=による王座統一戦は、11月に米・ラスベガスでの開催が計画され、ロマチェンコ擁するトップランクと、デービスの代理人PBCの関係者は、先週ラスベガスで会談し、ESPNとプライム・ビデオのPPVの契約をまとめようとしていた。
ロマチェンコは米・ロサンゼルスで、トップランクからデービス戦の交渉経過の説明を受け、オファーの内容を熟考していると伝えられていたが、ロマチェンコのマネジャー、エギス・クリマス(リトアニア出身、米在住)は、「彼は家族ともっと時間を過ごしたがっている。何百万ドル、何千万ドルをオファーしても、彼にモチベーションがなければ、試合の準備は出来ないんだ」と話し、年内は休養し、来年、IBF王座の防衛戦でリング復帰する事を示唆。
ロマチェンコの年内休養宣言により、デービスとの王座統一戦の年内開催は完全に消滅した。これにより、今秋、次戦を計画しているデービス陣営は、新たな対戦相手選びをしなければならなくなった。
対戦相手には、4団体で世界1位にランクされるウィリアム・セペダ(メキシコ)=31戦全勝(27KO)=、フリーエージェントとなったWBC世界同級王者シャクール・スティーブンソン(米)=22戦全勝(10KO)=。8月3日(日本時間4日)に米・ロサンゼルスでの防衛戦が決まっている、WBA世界スーパーライト級王者イサック・クルス(メキシコ)=26勝(18KO)2敗1分=らが候補にあがっている。