2月22日(日本時間23日)、サウジアラビア・リヤドのキングダム・アリーナで開催された”リヤド・シーズン”。WBC暫定世界スーパーウェルター級タイトルマッチ。暫定王者バージル・オルティスJr(米)=21戦全勝(20KO)=に、前WBA世界同級王者で2位にランクされるイスラエル・マドリモフ(ウズベキスタン)=10勝(7KO)1敗1分=が挑んだ一戦は、オルティスJrが判定勝ち。

初回、オルティスJrはガードを高く上げ、プレスを掛け前進。ジャブからボディを狙う。マドリモフは足を使い動きながらジャブ。2回、ジワリ追うオルティスJr、動くマドリモフ。探り合いが続く。3回、オルティスJrはジャブで追い、マドリモフはステップを踏みながらジャブ、右ストレートを飛ばす。

4回、マドリモフの足は止まらない。オルティスJrはジャブ、左ボディと徐々に手数をふやす。5回、マドリモフが正面に立つ時間が長くなる。オルティスJrは左右アッパーを突き上げる。6回、プレスを掛けるオルティスJrは、ジャブから左ボディ、右ストレート、左フック。手数で上回る。

7回、ステップワークが無くなったマドリモフは、オルティスJrの圧力の前に後手に回る。8回、オルティスJrはワン・ツーで追い、左フック。マドリモフは再び動き、タイミングをずらし右ストレート。9回、オルティスJrは右ボディアッパー、左ボディでマドリモフの動きを止め、右フックをねじ込み優勢。

10回、これまでと一転、マドリモフが開始から押し込んで出る。左右フックを強振するが、パワーで上回るオルティスJrも右フック、左ボディを打ち込む。11回、マドリモフがプレスを掛け前進。左フック、右ストレートを振るうが、オルティスJrは右ボディアッパーを決め、右ストレート、左ボディを返す。

最終ラウンド、接近戦での打ち合いとなる。互いに押し込み、右アッパーを突き合い、右ストレート、左フックを交錯させ、共に譲らぬまま試合終了ゴングを聞いた。公式スコアはケビン・パーカー(英)117-111、バリー・リンデンマン(米)115-113、グイド・カヴァレリ(イタリア)115-113の3-0。