英国のクイーンズベリー・プロモーションは、WBO世界ヘビー級王者ファビオ・ウォードリー(英)=20勝(19KO)無敗1分=に、元WBA、IBF世界ヘビー級王者で同級4位にランクされるダニエル・デュボア(英)=22勝(21KO)3敗=が挑むタイトル戦を、5月9日(日本時間10日)に英・マンチェスターのコープ・ライブ・アリーナで開催する事を正式発表。
アンダーカードは発表されていないが、WBOのグスタボ・オリビエリ会長は、WBO世界スーパーミドル級2位ハムザ・シーラーズ(英)=22勝(18KO)無敗1分=と、同級4位アレム・ベギッチ(ドイツ)=29勝(23KO)無敗1分=による王座決定戦が、5月に英・マンチェスターで行われる事を発表しており、このカードがこの興行に組みこまれる事は確実と見られる。
WBC ワイルダーのウシク挑戦への道を閉ざす

WBCは世界ヘビー級王者オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)=23戦全勝(14KO)=に対し、暫定王者アギット・カバエル(ドイツ)=27戦全勝(19KO)=との対戦を義務付けた。これにより、ウシクが米国で対戦を希望していた、元WBC世界ヘビー級王者で同級13位のデオンテイ・ワイルダー(米)=44勝(43KO)4敗1分=とのタイトル戦が実現する可能性はなくなった。
昨年12月、ウシクは次戦でワイルダーと戦う事を希望。マネジャーのエギス・クリマス(リトアニア出身、米在住)は、「ウシクとワイルダーの対戦が実現する可能性は非常に高い。試合は来年4月末から5月上旬にかけて米・ラスベガスかロサンゼルスでの開催が予定されている」とメディに語り、WBCのマウリシオ・スライマン会長も、両者の対戦実現に向け全面的に支援する方針を明らかにしていた。
しかし、ワイルダーは当初から計画されていたIBF世界同級2位、WBO6位、WBC14位のデレク・チゾラ(英)=36勝(23KO)13敗=と、4月4日(日本時間5日)に英・ロンドンのO2アリーナで対戦する事を選択。スライマン会長の支援策は日の目を見なかった。
ウシクはWBOから指令されたファビオ・ウォードリー(英)=20勝(19KO)無敗1分=との対戦に興味を示さずWBO王座を返上したが、カバエルとの対戦にも乗り気薄で、年内とされた対戦期限内に実現するかどうかは不透明。

39歳のウシクは自らのキャリアが最終章に差し掛かっている事を認めており、最大の報酬が得られるビッグネームとの対戦を模索。現在のヘビー級シーンを見渡すと、引退を撤回した37歳の元統一王者タイソン・フューリー(英)=34勝(24KO)2敗1分=との3度目の対戦が浮上する。
”ジプシー・キング”・フューリーは、4月11日(日本時間12日)に英・ロンドンのトッテナム・ホットスパー・スタジアムで、36歳のWBA世界ヘビー級6位アルスランベク・マフムドフ(ロシア)=21勝(19KO)2敗=と対戦する事が決定。その先の目標は、2度敗れているウシクへの復讐戦だけに絞られている。
ウシクが求めている最大の金銭的価値を満たす試合は、フューリーとの第3戦しかないと見られ、ウシクがその方向に走るとWBCはウシクの王座を剥奪する可能性が高い。だが、そこは承認料次第のWBC。今後に注目。
