9月30日(日本時間10月1日)、トルコ・アンタルヤのレグナム・カリヤ・ホテルで開催された、元WBA、IBF世界クルーザー級王者でWBA世界ヘビー級11位、IBF12位にランクされるムラト・ガシエフ(アルメニア)=30勝(23KO)1敗1NC=と、WBO8位、IBF9位、WBC14位のオットー・ワリン(スウェーデン)=25勝(14KO)1敗1NC=のヘビー級12回戦は、ワリンが判定勝ち。スコアは115‐113、115‐113ワリンと、117‐111ガシエフのスプリット。

ガシエフは2018年7月に、現3団体統一世界ヘビー級王者のオレクサンドル・ウシク(ウクライナ)=21戦全勝(14KO)=に敗れ、世界クルーザー級王座を失った後、一時リングを離れたが、2020年10月に再起。100キロ台のヘビー級で戦い、4連勝(4KO)中だったが、痛い黒星を喫した。

一方のワリンは2019年9月にWBC王者タイソン・フューリー(英)=33勝(24KO)無敗1分=に、12回判定負けを喫したのが唯一の黒星。しかし、フューリーは3回に右目上をワリンのパンチで切り裂かれ、試合後47針縫うほどだった。この試合で存在感を示したワリンはその後、5連勝と好調を維持していた。今後は上位ランカーとの対戦が期待される。