WBA世界ミニマム級レギュラー王座を返上し、現在、世界ライトフライ級1位にランクされるエリック・ロサ(ドミニカ)=7戦全勝(2KO)=をプロモートする、シュアン・ボクシング・プロモーションは、ロサと同級3位ネイダー・バルデス(メキシコ)=14勝(11KO)1敗2分=による、WBA世界同級王座決定戦を12月に開催する事を発表。日時、会場は近日中に明らかにされる。

ロサは米・ラスベガスのイスマエル・サラス氏の下で、世界王座決定戦に向けたトレーニング・キャンプを行っており、試合への準備は万端。2階級制覇達成へ強い自信を見せている。

一方のバルデスは、3月9日(日本時間10日)にメキシコ・グアダラハラで行われた、WBCシルバー・ライトフライ級王座決定戦で、エリック・バディロ(メキシコ)=16戦全勝(8KO)=に5回TKOで敗れ初黒星。この試合が2度目の10回戦だった。

しかし、この敗戦でバルデスのランキングは下がらずWBA15位をキープ。7月13日(日本時間14日)にメキシコ・モンテレイで行われたジェラルド・ロドリゲス(メキシコ)=4勝(1KO)2敗=との再起6回戦の前には、世界ランクは10位に上昇。初6回戦のロドリゲスに58-56×3の判定勝ちを収めると、9月度ランキングで一気に3位に躍進していた。

42歳 リボリオ・ソリス WBAゴールド王座挑戦

日本のリングでもお馴染みの、42歳の元WBA世界スーパーフライ級王者リボリオ・ソリス(ベネズエラ)は、12月19日(日本時間20日)にドミニカ、サント・ドミンゴで、WBA世界スーパーバンタム級9位にランクされる、ノエル・レイエス(ドミニカ)=18勝(14KO)4敗=の持つ、WBAゴールド同級王座へ挑戦する。

昨年4月8日に東京・有明アリーナで行われた、WBA世界バンタム級王座決定戦で、井上拓真(大橋)=20勝(5KO)2敗=選手に12回判定で敗れたソリスは、2ヶ月と時間を置かずに再起。アンヘル・フェルナンデス(ベネズエラ)=1勝(1KO)13敗=との8回戦で2回TKO勝ちを収めると、その2週間後、ジェイソン・プラド(ベネズエラ)=7勝(3KO)20敗1分=に3回TKO勝ち。

格下相手に連勝したソリスだが、その後は試合に恵まれず、約1年5ヶ月ぶりのリング登場となる。38歳のレイエスは現在、11連勝(10KO)中と勢いに乗っているが、ソリスが勝てば世界ランク復帰は確実となるだけに、持ち前の技巧でどんな勝負を見せるのか興味深い。

WBO世界ミドル級戦 入札中止

11月18日(日本時間19日)にプエルトリコ・サンファンのWBO本部で開催が予定されていた、世界ミドル級王者ジャニベック・アリムカヌウェ(カザフスタン)=16戦全勝(10KO)=と、同級1位ハムザ・シーラーズ(英)=21戦全勝(17KO)=による指名戦入札は、シーラーズ陣営の辞退によりキャンセル。

シーラーズをプロモートする、クイーンズベリー・プロモーションのフランク・ウォーレンは、来年2月22日(日本時間23日)にサウジアラビア・リヤドで開催される”リヤド・シーズン”で、シーラーズの世界初挑戦を実現させることを明らかにしている。

WBO&IBF王者アリムカヌウェへの挑戦が消滅すると、残るターゲットはWBA王者エリスランディ・ララ(キューバ)=30勝(18KO)3敗3分と、WBC王者カルロス・アダメス(ドミニカ)=24勝(18KO)1敗=となる。直近ではアダメスへの挑戦工作が進んでいると見られるが、アダメス陣営は合意に達していない事を表明。今後の動向が注目される。