9月6日(日本時間7日)、英・ホートン・ル・スプリングのレイントン・メドウズ・アリーナで行われた、マッチルームボクシング興行のメインイベント。WBAインターナショナル・ウェルター級王座決定&世界同級挑戦者決定10回戦。同級7位パット・マコーマック(英)=7戦全勝(5KO)=と、同級12位ミゲル・パラ(メキシコ)=25勝(17KO)5敗1分=の一戦は、マコーマックが9回終了TKO勝ち。
英国期待のマコーマックは右強打を中心にタフなメキシカンを徐々に追い込み、迎えた第9ラウンド、右ストレートを上下に打ち込みパラを後退させる。さらに右アッパー、左フックで畳みかけ連打で迫るとパラは防戦一方に。何とかダウンを逃れたパラだが、この回が終了すると続行を諦め棄権。
東京オリンピック、ウェルター級銀メダリストの30歳、マコーマックは、2022年10月にエディ・ハーンのマッチルーム・ボクシングとプロモート契約を締結。ここまで順調に階段を駆け上がって来たが、2026年はいよいよ世界挑戦に近づき、英国民からの期待も大きい。
10/25 WBOパーカーvsWBAウォードリー 世界ヘビー級暫定王者対決

WBO世界ヘビー級暫定王者ジョセフ・パーカー(ニュージーランド)=36勝(24KO)3敗=と、WBA世界同級暫定王者ファビオ・ウォードリー(英)=19勝(18KO)無敗1分=が、10月25日(日本時間26日)に英・ロンドンのO2・アリーナで対戦する事が、プロモーターのクイーンズベリー・プロモーションから発表された。放映はDAZN。
パーカーは2月22日(日本時間23日)にサウジアラビア・リヤドのキングダム・アリーナで開催された”リヤド・シーズン”のセミファイナルで、マーティン・バコレ(コンゴ)=21勝(16KO)2敗1分=に2回2分17秒TKO勝ち。
当初対戦予定だった、IBF世界ヘビー級王者ダニエル・デュボア(英)=22勝(21KO)3敗=が試合2日前に体調不良により欠場。代わりにパーカーとの対戦に名乗りを挙げ、前日計量の時間を過ぎてからサウジアラビアに到着したバコレは自信満々だったが、第2ラウンド、パーカーは右オーバーハンド一発で巨漢バコレを仕留める見事な勝利をあげている。
一方のウォ―ドリーは6月7日(日本時間8日)に英・イプスウィッチのポートマン・ロード・スタジアムで行われた、WBA世界ヘビー級暫定王座決定戦で、ジャスティス・フニ(オーストラリア)=12勝(7KO)1敗=を10回1分42秒KOで破り王座を獲得。
しかし、フニの左フック、右ストレートの前に大苦戦。9回まではジャッジ二者が7ポイント差をつける劣勢で敗色濃厚だったが、迎えた10回、フニの右に合わせた起死回生の右ストレートカウンターを決め、大逆転のKO勝利。地元ファンの前で何とか面目を保った。
WBAはウォ―ドリーに対し、レギュラー王者プーレフvsハンターの勝者と180日以内か、遅くとも2025年12月31日までに対戦する事を義務付けているが、9月開催とされるプーレフvsハンターの実現は不透明な状況にある。
また、WBOは7月23日(日本時間24日)付けでパーカーと4団体統一王者であるオレクサンドル・ウシク(ウクライナ)=23戦全勝(14KO)=の対戦を指令。ウシクは背中の負傷による交渉期限の延長を求めたが、最近SNSで公開されたウシクが元気にダンスを踊る動画を観たWBOは、ウシクに対し新たな医療証明書の提出を求めている。