WBCは世界スーパーフェザー級1位エドゥアルド・エルナンデス(メキシコ)=37勝(32KO)2敗=と、同級2位マーク・マグサヨ(フィリピン)=27勝(18KO)2敗=による、世界同級王座への挑戦者決定戦を指令。交渉期限は4月6日(日本時間7日)で、対戦同意に達しない場合は入札が行われる。

元WBC世界フェザー級王者マグサヨを、プレミア・ボクシング・チャンピオンズのトム・ブラウンと共同プロモートするMPプロモーションのショーン・ギボンズは、昨年11月にエルナンデスをサポートする、マッチルーム・ボクシングのエディ・ハーンへ対戦をオファー。昨年12月にドイツ・ハンブルグで開催されたWBC総会では、両者の対戦を挑戦者決定戦として承認を要請。

この時点でマグサヨは12月14日(日本時間15日)に米・カリフォルニア州カーソンで、ブライアン・メルカード(エクアドル)=11勝(6KO)7敗1分=との6回戦が決定済。エルナンデスは、2025年2月28日(日本時間3月1日)にメキシコで試合が決まっており、両選手が、それぞれ次の試合で勝てば、両者の対戦は挑戦者決定戦として承認される事になっていた。

マグサヨはメルカドを第2ラウンドでKO。エルナンデスは、レネ・テレス・ジロン(メキシコ)=20勝(13KO)5敗=に大差の判定勝ち。昨年3月22日(日本時間23日)にイタリア・コッレフェッロで行われた挑戦者決定戦で、マイケル・マグネシ(イタリア)=24勝(13KO)2敗=を12回TKOで破った、力石政法(大橋)=16勝(11KO)1敗=選手のIBF王座決定戦出場が発表され、マグサヨとエルナンデスで、WBC世界同級王者オシャキー・フォスター(米)=23勝(12KO)3敗=への次期指名挑戦権を争う事になった。

昨年10月28日(日本時間29日)にメキシコ・カンクンのベニート・フアレス・スポーツセンターで、フォスターの持つ王座に挑戦したエルナンデスは、大激闘の末に12回逆転のTKO負けを喫し、惜しくも王座獲得ならなかったが、再起後は3連勝。

一方のマグサヨは、昨年3月4日(日本時間5日)に米・カリフォルニア州オンタリオのトヨタ・アリーナで行われた、WBC世界フェザー級暫定王座決定戦で、ブランドン・フィゲロア(米)=25勝(19KO)1敗1分=に12回判定負けした後、減量苦からスーパーフェザー級に転向し3連勝中。

ギボンズは6月中に米国で開催される、プレミア・ボクシング・チャンピオンズか、マッチルーム・ボクシング興行のいずれかで、両者の対戦を実現させたいとしている。