WBCは世界フェザー級王者レイ・バルガス(メキシコ)=36勝(22KO)1敗1分=と、暫定王者ブランドン・フィゲロア(米)=25勝(18KO)1敗1分=による、WBC世界同級王座統一戦を指令。バルガスは2020年から、オスカー・デラホーヤのゴールデン・ボーイ・プロモーションから離れ、アル・ヘイモンのプレミア・ボクシング・チャンピオンズとマルチ契約を締結。フィゲロアもPBCとの契約延長にサインしたばかりで、試合は今秋、米国開催のPBC興行で行われる可能性が高いと見られている。
バルガスは3月8日(日本時間9日)、サウジアラビア・リヤドのキングダム・アリーナで行われた、現WBA世界同級王者ニック・ボール(英)=20勝(11KO)無敗1分=との防衛戦では、8回、11回と2度のダウンを奪われながら12回引き分けで、際どく王座防衛に成功。
フィゲロアは5月4日(日本時間5日)に米・ラスベガスのT-モバイル・アリーナで行われた、ジェシー・マグダレノ(米・2.6ポンドオーバーで計量失格。王座獲得資格無)=29勝(18KO)2敗=との防衛戦で、9回KO勝ちを収めたが、それまでの過程は今一つだった。
それでも、ボール同様のノンストップ・ラッシャーのフィゲロアが、バルガスを押し切るとの見方が多いが、果たしてどうか。正式決定が待たれます。
6/15 WBC世界スーパーライト級暫定王座決定戦
6月15日(日本時間16日)に米・ラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナで開催される、ジェルボンテ・デービスvsフランク・マーティンをメインとする、Prime Video PPV放映のプレミア・ボクシング・チャンピオンズ興行で行われる、WBC世界スーパーライト級2位ゲイリー・アントゥアン・ラッセル(米)=17戦全勝(17KO)=と、元WBA世界同級王者で同級8位のアルベルト・プエジョ(ドミニカ)=22戦全勝(10KO)=の一戦は、WBC世界同級暫定王座決定戦として行われる。
プエジョは昨年4月にVADAによる検査で禁止薬物、身体強化薬・PEDの陽性反応が検出され、5月13日(日本時間14日)に米・ラスベガスで決まっていた、ローランド・ロメロ(米)との防衛戦をキャンセル。休養王者となっていた。
7/19 カルロス・カニサレスvsイバン・ガルシア WBCシルバー・ライトフライ級戦
1月23日に大阪・エディオンアリーナ大阪で、WBC世界ライトフライ級&WBAスーパー(統一)王者寺地拳四朗(BMB)=23勝(14KO)1敗=選手に挑み、ダウン応酬の大激戦の末に0‐2判定負けを喫した、WBC&WBA世界同級2位にランクされるカルロス・カニサレス(ベネズエラ)=26勝(19KO)2敗1分=は、7月19日(日本時間20日)にベネズエラ・カラカスで再起戦が決定。
WBCシルバー同級王座を賭けて、イバン・ガルシア(メキシコ)=12勝(4KO)2敗1分=と対戦する。ガルシアは昨年12月22日(日本時間23日)にベネズエラ・マイケティアで行われた、WBCインターナショナル王座戦でWBA世界同級9位ロドリゴ・ラミレス(ベネズエラ)=18勝(11KO)1敗2分=と、10ラウンドを戦い引き分け。
ベネズエラ人ジャッジ3者のスコアは、95-93、92-96、94-94の三者三様で、敵地での戦いでなければガルシアが勝利してもおかしくなかった。カニサレスは2017年9月以来、約6年10ヶ月ぶりの故国での試合となる。