10月20日(日本時間21日)に発表されたWBC最新ランキングで、スーパーバンタム級進出を正式発表し世界バンタム級王座を返上した、”ビッグバン”・中谷潤人(M・T)=31戦全勝(24KO)=選手が、スーパーバンタム級1位にランクイン。中谷選手は既にWBA、WBOで1位、IBFでも最上位の3位(1、2位は空位)にランクされており、これで主要4団体全てでトップランカーとなり、4団体統一世界同級王者井上尚弥(大橋)=31戦全勝(27KO)=選手との対決舞台は整った。

井上選手と中谷選手は、12月27日(日本時間28日)にサウジアラビア・リヤドのモハメド・アブド・アリーナで開催される、「The Ring V: Night of the Samurai headlinedに揃って出場。

井上選手はWBC世界同級2位アラン・デビッド・ピカソ(メキシコ)=31勝(17KO)無敗1分=と対戦。中谷選手はWBC世界スーパーバンタム級9位、WBO10位、IBF12位のセバスチャン・“ローガン”・エルナンデス(メキシコ)=20戦全勝(18KO)=と対戦。両雄がそれぞれ勝利を収めれば、いよいよ来年5月に東京ドームでの夢のビッグマッチが実現する。

WBO世界クルーザー級暫戦 ビラム-スミスは出場辞退

Chris Billam-Smith

WBO世界クルーザー級暫定王座決定戦への出場が予定されていた、元WBO世界同級王者で同級1位にランクされるクリス・ビラム-スミス(英)=21勝(13KO)2敗=は、WBOから指定された時間内に試合への出場意思を表明せず、暫定王座決定戦への出場を辞退。

ビラム-スミスと同級2位ローマン・フレス(ドイツ)=23勝(13KO)1敗=による暫定王座決定戦は、最初の入札で参加者が現れず、僅か1週間で最低落札価格が30万ドル(約4,510万円)から、一挙に15万ドル(約2255万円)まで引き下げられ再入札が行われた。

しかし、今月に入りサウジアラビアが主導する”リヤド・シーズン”とスポンサーシップ契約を締結したばかりのBOXXERのベン・シャロームは入札に参加せず、フレスと契約するウルフ・スタインフォースのSESスポーツ・イベントが、単独の15万6千921ドルで落札。ファイトマネーの分配は、ビラム-スミスが60%の9万4,152ドル(約1,415万円で、フレスは40%の6万2,768ドル(約943万円)に決定。

試合は来年1月14日(日本時間15日)にドイツでの開催が予定され、フレスはビラム-スミスの辞退を受け、新たに出場権利が与えられる、同級3位ウマル・サラモフ(キルギスタン・米在住)=32勝(24KO)2敗=と対戦する事になる。

ビラム-スミスは昨年11月にサウジアラビアでヒルベルト・ラミレス(メキシコ)=48勝(30KO)1敗=に敗れ王座から陥落。しかし、ラミレスは肩を負傷し手術。長期戦線離脱となり、暫定王座が設けられることになった。再び巡って来たチャンスに「待ち切れない」と意欲満々だったビラム-スミスだったが、世界戦線浮上ヘのチャンスは遠のいた。今後の動向に注目。